目次(クリックで開閉)
・2024年度入試から公立高校の前期・後期選抜廃止へ
・群馬県立高校の選抜日程・方法
┗①事前提出書類
┗②学力検査
┗③面接等
・群馬県立高校の入試選抜方法を詳しく解説
┗①選抜方法の比率を確認
┗②選抜順を確認
┗③選抜方法の比率を確認
┗④各検査項目の判定割合を確認
・一発勝負の公立高校入試 場慣れするためにも模擬試験を受けるべき
・群馬県統一テストとは
・群馬県統一テストが大切な理由
┗群馬県内で最大規模の受験者を誇る
┗高校入試問題に準拠している
┗志望校の合格データが正確で、高校を絞り込める
┗中学3年生の中での自分の立ち位置が分かる
・群馬県統一テスト対策を行う塾選びのポイント
┗過去問の解説が分かりやすい
┗家庭学習のやり方を教えてもらえる
┗受験サポートが充実している
┗群馬県統一テストの受験会場になっている
・群馬県の塾選び
┗授業料
2024年度入試から公立高校の前期・後期選抜廃止へ
群馬県教育委員会は公立高校の入試制度で、これまで前期と後期の2回に分けて実施する方式(以下、旧方式と記載)を廃止し、1回にまとめることを決定しました。2023年度時点の中学3年生が受験する2024年度入学試験から導入する予定です。
2月上旬に行われる旧方式の前期選抜は、国語・数学・英語の3教科、各教科50点満点の計150点満点の学力検査、調査書、面接などの結果をもとに総合的に判定されます。残念ながら前期選抜で不合格となってしまった人は、後期選抜で再チャレンジが可能となっています。一方、3月上旬に行われる後期選抜では国語・数学・社会・理科・英語の5教科、各教科100点満点の学力検査を重視しています。しかし、前期選抜で多数の不合格者が出るため、中学3年生の心理的負担が大きいなどの問題が一部で指摘されていました。
新方式は、すべての受験生を対象に国語・数学・英語・社会・理科の5教科の学力検査と面接などを2月中旬〜下旬の2日間で行うことになっています。調査書や面接を重視して多面的に評価する「特色型」と、学力検査を重視する「総合型」に分けて、各公立高校ごとに定めた観点や定員割合などで合否を決めます。
群馬県立高校の選抜日程・方法
『本検査』は2日間に渡り実施され、1日目に学力検査、2日目に面接等を実施します。令和6年(2024)年度入試の場合、実施日は以下の通りです。
※尚、最新情報は群馬県教育委員会HPでご確認ください。
学力検査実施 令和6年2月21日(水)
令和6年2月22日(木)
合格者発表 令和6年3月 5日(火)
『本検査』を受験した生徒たちは、後述する「①事前提出書類」「②学力検査」「③面接」等の結果や内容を基に『総合型選抜』と『特色型選抜』により合否を判断されます。
これらの選抜方法の判定基準や募集定員は高校によって定められますが、受験生側から選抜方法の指定をすることは出来ず、あくまで高校側の判断基準として定められ公開されています。
①事前提出書類
- インタビューシート:全受験者が高校へ提出する高校生活のビジョンや学校内外の活動歴を記す、旧方式の志望理由書に当たるものです。
- 調査書:中学校の学校長らが作成する書類。内申点や課外活動の実績などが記されています。
②学力検査
【5教科(各50分) × 100点 ※高校により傾斜配点有り】
時間 | 9:30~10:20 | 10:45~11:35 | 12:00~12:50 | 13:50~14:40 | 15:05~15:55 |
③面接等
面接(集団、個人)、作文、小論文、パーソナルプレゼンテーション、実技検査等、各高校側が定める学校・学科の特色に合わせた選抜方法が設定されています。
※パーソナルプレゼンテーションとは、あらかじめ高校側が提示したテーマについて、発表等を用いて自己表現を行う検査になります。
群馬県立高校の入試選抜方法を詳しく解説
群馬県教育委員会より「各高等学校の選抜方法等の概要」が公表されています。
【令和6年度群馬県公立高等学校入学者選抜における「各高等学校の選抜方法等の概要」について】
本記事では群馬県立渋川高等学校を例に解説します。
①選抜方法の比率を確認
★全体募集定員200名 ※2023年度入試実績
【特色型:40%→80名 / 総合型:60%→120名】
②選抜順を確認
第1次:特色型選抜
→全受検者中80名を選抜→残りA名
第2次:総合型選抜
→残りA名中120名を選抜
③選抜方法の比率を確認
③-1:学力検査の配点
渋川高校の場合【国語・数学・英語・社会・理科】の5教科は各100点満点となります。
※前橋高校のように【国語・数学・英語】の3教科が傾斜配点になり、各150点満点で学力検査をする高校もあるので、ご自身の志望校の選抜方法を確認して下さい。
③-2:2日目の検査方法および評価配点
【集団面接】が実施され、80点満点で評価されます。
※館林女子高校のように【個人面接】を実施する高校は③-2の欄に記載されています。
③-3:調査書の評価配点
420点満点で評価されます。
④各検査項目の判定割合を確認
渋川高校の場合、第1次選抜:特色型の判定において学力検査が50%、調査書+面接で50%と、入試本番である学力検査の点数だけではなく、内申点も重要視されます。したがって、中学1年生から評価を意識して学校生活を送ることが重要になります。内申点について詳細に解説している記事もありますので、「群馬県の公立高校受験で必要な内申点の計算方法と入試問題の傾向と対策」こちらの記事がおすすめです。
②欄の第2次選抜も同様の見方で配点や判定割合をご確認ください。
一発勝負の公立高校入試 場慣れするためにも模擬試験を受けるべき
これまでの群馬県公立高校の前期選抜では、多数の受験生が不合格になっていて、悔し涙を飲んだ受験生の大半が、後期選抜でもう一度同じ高校に挑戦していました。掲示板に自分の受験番号がないことを確認し、不合格だったことを保護者に伝えた後、気持ちを立て直して後期選抜に臨むのは中学3年生にしてみれば、精神的にも耐えられない思いだったに違いありません。
現在中学3年生が受験する2024年度高校入試から、試験は1回きりの1発勝負となります。1回だけの高校入試に合格するには、模擬試験で何度もリハーサルして、場慣れすることが大切です。本試験で緊張しないで実力を発揮するためにも、模擬試験などを通じてリハーサルを行う必要性が今後高まってきます。群馬県には株式会社GSC (旧 群馬進学センター)が主催する群馬県統一テストがあり、場慣れするためには最適です。中学1年生から受験できるテストで、何度も受けることで、高校入試のリハーサルになることでしょう。
群馬県統一テストとは
群馬県統一テストとは、群馬県内の中学3年生や保護者におなじみのテストです。GSCが1994年に第1回統一テストを実施してから、30年以上の歴史を誇っている業者テストで、毎回1万人以上が参加しています。正確で信頼できる合否判定やデータ分析は、群馬県の中学生の指針となっており、群馬県内のほぼすべての中学3年生が群馬県統一テストを受験しています。詳細は、群馬県統一テストの公式サイトをチェックしてください。
群馬県統一テストが大切な理由
群馬県統一テストは中学1年で年3回、中学2年で年3回、中学3年で年9回、記述式で国語、社会、数学、理科、リスニングを含む英語の5教科のテストが行われます。中学1~2年は自分の学習の習熟度を確認することが目的なのに対し、中学3年生は高校受験の合否判定を確認するために受験するケースが多いです。
群馬県統一テストが群馬県の高校受験で大切な理由は以下の通りです。
- 群馬県の高校入試のテストで、最大規模の受験者を誇る
- 高校入試問題に準拠している
- 合否判定のデータ分析が正確で、高校を絞り込める
- 中学3年生の中での自分の立ち位置が分かる
以下、群馬県統一テストが大切な理由を一つひとつ見ていきます。
群馬県内で最大規模の受験者を誇る
中学3年生を対象とした群馬県統一テストは、毎年5月から始まり、翌1月まで毎月実施されます。回を重ねるごとに受験者数が増加しているのが特徴で、GSCによると、2022年12月に行われた群馬県統一テストでは1万2千人を超える中学3年生が受験しました。
高校入試問題に準拠している
群馬県統一テストは、群馬県内の高校入試の傾向に準拠した問題形式で、公立高校の受験に欠かせないテストとなっているのが特徴です。レベルは他県と比較すると平均的なレベルで、とても受験しやすい模試です。学校の定期テストや校内実力テストとは違った出題形式で、中学1年生から入試レベルの問題に接することができるのも人気の秘密です。
志望校の合格データが正確で、高校を絞り込める
GSCは30年以上にわたり群馬県内のテスト業務に携わっているため、テータ収集・分析能力に優れています。志望校に合格した先輩方が中学3年生だった時、群馬県統一テストでどのくらいの成績だったかなどのデータが蓄積されているため、正確な合否判定ができるのが特徴です。偏差値は30年以上にわたって蓄積された数値を基準に算定されているとあって、中学校の先生や生徒、保護者が志望校選びの参考としています。
中学3年生の中での自分の立ち位置が分かる
定期テストや校内実力テストなど、中学校で実施するテストではないため、内申点に影響することはありませんが、群馬県統一テストを受けることで、全県レベルでの自分の実力が分かる仕組みになっています。中学校の定期テストや校内実力テストだけでは分からない偏差値を知ることができ、自分の弱点も詳細に教えてくれます。鋭い分析には定評があり、ある塾の塾長によると、「記述式テストにもかかわらず、群馬県統一テスト通りの合否判定がされている」と舌を巻いていました。
群馬県統一テスト対策を行う塾選びのポイント
群馬県内にある多くの塾で、群馬県統一テスト対策を実施しています。2024年度の公立高校の入試から、1回受験となるため、本番でも実力が発揮できるよう模擬に参加する意義が高まっています。群馬県統一テスト対策を行う塾選びのポイントは以下の通りです。
- 過去問の解説が分かりやすい
- 家庭学習のやり方を教えてもらえる
- 受験サポートが充実している
- 群馬県統一テストの受験会場になっている
過去問の解説が分かりやすい
群馬県統一テスト終了ごとに、各塾で問題解説が行われますが、解説が分かりやすい教師がいる塾を選びましょう。信頼できる塾では、経験豊富な正社員の教師が指導に当たっています。塾の指導方法によって、群馬県統一テストの結果は大きく左右されるため、必ず体験授業を受けて、教師の質とお子様との相性を確認してください。
家庭学習のやり方を教えてもらえる
群馬県統一テストの見直し方法を教えてくれるだけでなく、効果的なノートの取り方、家庭学習での勉強方法など、総合的にアドバイスしてくれる塾だと、安心して任せることができます。
受験サポートが充実している
群馬県統一テストを主催する会社は、中学校や塾に問題集などを長年にわたり提供しているとあって、中学校の先生の多くは群馬県統一テストの結果を参考にしているようです。
塾は群馬県統一テストの偏差値や合否判定だけでなく、塾で蓄積された過去の受験生のデータ、独自で分析した学校ごとの資料などを持っています。なかなか入手できない私立高校の詳細な情報を持っている塾も多く、きめ細かな対応が期待できます。
群馬県統一テストの受験会場になっている
群馬県内の多くの塾は、群馬県統一テストの試験会場になっています。塾に通う中学生は、通い慣れた教室で受験できるのがメリットです。
群馬県の塾選び
群馬県内で中学生向けの塾を選ぶ際、立地条件や月額の費用などを考慮する必要があります。最近の塾は集団・個別といった授業形式による区別はなく、複合的な形式を採用しています。群馬県内でどの塾に通わせることが、子供の将来のためになるのかを考えて選びましょう。
塾が集中している場所として、太田市内の太田駅周辺、高崎市内のJR高崎駅周辺、前橋市内のJR前橋駅周辺、国道17号沿いがあります。塾選びのポイントとして、人通りの多い場所で夜でも安心して帰ることができるか、周辺に駐車場があるか、駅やバス停から近いかどうか、駐輪スペースがあるか、などを確認してください。生徒が帰宅する時間帯になると、見守りスタッフが大通りに出て誘導する塾もあります。学校から直接塾へ行く場合、暗くなってから帰宅する場合など、あらゆる場面を想定しておくことが大切です。前橋市内だと、保護者が車で送迎することも多いため、広い駐車場が完備されているかも確認材料の一つです。
授業料
塾にかかる費用は、必ず確認してください。毎月の料金が高額すぎると保護者の負担が大きく、継続して通うことができません。公式サイトでは料金の詳細を表示してない塾、授業料だけ公開しているものの、教材費などは別途必要と小さく記載している塾もあります。季節ごとの講習費用、教材費用は年間いくらか、設備利用料などがあるかといった点がチェックポイントです。体験授業に参加した際に、より詳細な費用の内訳や年間の料金を聞いてください。塾のスタッフから直接説明してもらうのが一番分かりやすいかもしれません。
W早稲田ゼミとは
W早稲田ゼミは埼玉・群馬・栃木県で小学校2年生~高校3年生までを対象にした学習塾・予備校です。全校で約50校舎を展開しています。
どんな生徒にも「わかる」「楽しい」「成績UP」「志望校合格」につながるよう、厳しい研修を受けた教師が授業を行っています。中でも算数と数学の授業は教師とアシスタント講師の3名体制で実施(※)。3人の指導者が教室を回り、一人ひとりの質問に答える形式で、きめ細やかな個別指導で、取り残される子を一人も出しません。また、各授業のワセダオリジナル学習方法「ワセダ式」は、効率的に必ず苦手克服、定期テスト対策、入試対策につながると評判です。
自習室では教師が質問を受け付けており、サポート体制も万全です。また、生徒一人あたりの無料補習時間は、年間平均120時間(※)。教師が必要と判断した時、生徒から要望がある時、できるまで、わかるまで、何時間でも無料で補習を組むのが魅力です。無料体験授業、学習相談も受け付けております。学習にお困りの場合は、お問い合わせください。
※一部サービスは、小中学部のみ