目次(クリックで開閉)
・現役合格するために高校生の多くが塾・予備校に通っている
・年間の学習費は公立高校で約28万3千円,私立高校は約33万8千円
・大学受験の塾・予備校の相場
┗対面授業を主体にしている学習塾・予備校5社の月額費用を比較
┗映像授業を主体にしている学習塾・予備校の月額費用を比較
┗学習塾・予備校の年間費用の目安
・大学受験の塾・予備校の費用を抑える方法はあるの?
┗月額上限制度を採用している塾・予備校を選ぶ
┗入塾金免除制度を利用する
┗特待生制度や割引を利用する
┗入試科目、苦手科目だけを教えてもらう
┗入塾キャンペーン等の特典を活用する
┗季節講習を受けない
┗市販の問題集や参考書を購入せずに、塾・予備校の教材を中心に使う
┗塾や予備校の費用を比較する
現役合格するために高校生の多くが塾・予備校に通っている
大学に現役合格するには、できるだけ早く準備を始めた方が良いのは分かっているけど、一体いくら位かかるのか気になっている高校生や保護者も多いことでしょう。ネット上で公開されている塾・予備校の費用を独自でまとめた調査結果、塾・予備校通いにかかる平均的な費用相場をはじめ、塾・予備校の費用を抑える方法などを紹介します。
年間の学習費は公立高校で約28万3千円,私立高校は約33万8千円
文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によると、1年間で学習塾費に支出した高等学校(高校1~3年生)の平均額は、公立約28万3千円,私立約33万8千円です。
参考までに、高校生のいるご家庭が塾に1年間で支払う費用分布割合は、以下の通りです。
■学習塾の金額分布割合 ※文科省平成30年調査より
0円 | ~1万円未満 | ~5万円未満 | ~10万円未満 | ~20万円未満 | ~30万円未満 | ~40万円未満 | 40万円以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公立高校 | 62.2% | 2.9% | 4.2% | 3.7% | 6.5% | 6.8% | 4.6% | 9.1% |
私立高校 | 61.8% | 2.4% | 4.6% | 4.4% | 5.7% | 4.6% | 3.7% | 13.1% |
上記の学習塾の金額分布割合をみると、0円と回答した人を除くと、公立高校・私立高校ともに年間40万円以上支払っている人が最も多いです。
仮に、学年別の支出比率を「高1:高2:高3=1:1.5:2」とすると、高3の公立高校で約57万、私立で約68万円の平均支出額になります。毎月の支出になおすと約48,000円~約57,000円です。
大学受験の学習塾や予備校の相場を見ていきます。インターネットの公式サイトで月額の費用(授業料、教材費、管理費等を含む)を公表している高校生向けの学習塾や予備校を調査しました。
動画を使った映像授業を主体にする塾も普及してきています。補習授業として採用している高校もあり、いつでもどこでも見たいときに動画を見ることが可能です。映像授業を主体にする塾も調べました
対面授業を主体にしている学習塾・予備校5社の月額費用を比較
結果は以下の通りです。1科目で週1回(90~120分)月4回通った場合の基本的な月額費用(2023年1月時点。税込)を記載しています。授業内容によって異なるため、目安として参考にしてください。
高1 | 高2 | 高3 | |
---|---|---|---|
A塾 | 約25,600円~ | 約26,680円~ | 約27,760円~ |
B塾 | 約18,040円~ | 約18,040円~ | 約18,040円~ |
C塾 | 約18,660円~ | 約19,650円~ | 約20,420円~ |
D予備校 | 約18,900円~ | 約18,900円~ | 約23,900円~ |
E予備校 | 約24,520円~ | 約24,520円~ | 約29,800円~ |
学習塾や予備校の中には、指導する科目によって料金が異なるところや、模試や問題演習、季節講習、追加料金などが別料金となっている塾・予備校もありました。学習塾・予備校ともに高校3年生になると志望校別の授業を採用しており、難易度が高い大学のコースほど料金が高くなる傾向にあります。
映像授業を主体にしている学習塾・予備校の月額費用を比較
映像授業を行う塾・予備校では、自分のスケジュールに合わせて、録画された授業を見るスタイルです。全国的に共通した内容で、何度でも分かるまで見直すことができるのが魅力です。また、映像授業を主体にしている塾・予備校は、校舎に通って映像授業を見て、校舎にいる講師が個別指導を行ったり、複数の生徒の自習を見守ったりします。一方で、対面授業と比べて緊張感を欠き、自己管理が難しいというデメリットもあります。
今回は映像授業を行う塾・予備校の4社を調べました。全学年一律料金で5教科全ての授業を見ることができる予備校や、週1回1科目見ることができるところもあります。視聴時間は1コマ60∼90分ぐらいです。
高1 | 高2 | 高3 | |
---|---|---|---|
F予備校 | 約26,730円~ | 約27,170円~ | 約34,540円~ |
G塾 | 約16,200円~ | 約16,200円~ | 約16,200円~ |
H塾 | 約31,020円~ | 約31,020円~ | 約31,680円~ |
I予備校 | 約12,500円~ | 約12,500円~ | 約12,700円~ |
学習塾・予備校の年間費用の目安
高校生向けの塾・予備校の年間費用の目安を、対面授業をメインで行う学習塾、映像授業を行う学習塾に分けて紹介します。生徒の成績や志望大学の難易度、塾・予備校に通う回数や1回ごとの指導時間、クラス指導か個別指導か、対面授業か映像授業か、国公立大学か私立大学か、理系コースか文系コースかなどによっても異なります。提示した金額はあくまでも「目安」ですので、詳細はそれぞれの学習塾もしくは予備校へお問い合わせください。
年間の経費として必要となるのは、入塾金、通常の授業料、教材費、季節講習費などがあります。金額は税込価格です。
【対面授業を主体にしている学習塾・予備校】
高1 | 高2 | 高3 | |
---|---|---|---|
入塾金 | 22,000円~33,000円 | ||
授業料(年間) | 25万円~50万円 | 35万円~70万円 | |
教材費・テキスト代(年間) | 30,000~50,000円程度 | ||
季節講習(年3回) | 15万円程度 | ||
模試・テスト代 | 1回5,000~1万円 | ||
その他 | 数万円程度(個人により異なる) |
学習塾は原則、月額制なので、途中で退塾すれば、それ以降の料金はかかりません。
予備校には複数のコースがあり、1科目から受講できるコースから、5教科まとめて受講するコースもあります。また、授業料など支払いは回数制や年額制を採用している予備校もあるため、コース選びや支払い方法などは、各予備校にお問い合わせください。
塾・予備校の1年間にかかる費用の目安は高校1~2年生の場合、およそ45~100万円ほどです。高校3年生になると料金は高くなり、55~130万円くらいが目安となります。冒頭の文科省のデータは全国区なのに対して、今回調査した5社は首都圏を中心に展開している塾・予備校のため、年間費用の若干高くなっている傾向にあります。
お金を多くかければ必ず成績が上がり、志望する難関大に合格できるわけではありませんが、ある程度の支出は覚悟しておく必要があります。
【映像授業を主体にしている学習塾・予備校】
映像授業を行う塾・予備校の年間費用の相場は以下の通りです。映像で説明する講師の話を聞くスタイルで、校舎にいる講師に質問しようと思っても、長い列ができてしまうことも多く、質問する順番が回ってこないということもあります。
高1 | 高2 | 高3 | |
---|---|---|---|
入塾金 | 無料~33,000円 | ||
授業料(年間) | 約15~32万円 | 約40万円~ | |
サポート費用(年間) | 22,000~65,000円程度 | ||
季節講習(年3回) | 10万円程度 | ||
模試・テスト代 | 1回5,000~1万円 | ||
その他 | 数万円程度(個人により異なる) |
大学受験の塾・予備校の費用を抑える方法はあるの?
たくさんの科目を受けたいけれどお金が心配、お金はそれほど多くかけられないけど志望校に合格したい。そんな高校生も多いはず。大学受験の塾・予備校の費用を少しでも抑える方法を紹介します。
月額上限制度を採用している塾・予備校を選ぶ
国公立大学の場合、必要となる科目が多く、全科目を受講すると月10万円を超える場合もあります。ご家庭への経済的な負担も相当重くなることが予想されますが、そんなときは月謝上限制を採用している塾・予備校を検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、W早稲田ゼミハイスクール(高等部)の例をお伝えします。
W早稲田ゼミの月謝上限制とは、毎月一定額で何科目でも受講できるシステムで、毎月、最大約10万円分もお得に受講できるのが魅力です。月謝上限制料金を使うと、高校1年生で28,820円、高校2年生で39,820円、高校3年生で50,820円(全て税込価格)で受けたい科目をすべて受講できます。
入塾金免除制度を利用する
兄弟姉妹が同じ塾・予備校に通っている、過去に季節講習会に参加したことがある、塾や予備校が主催する模擬試験を受験したことがある場合、塾や予備校によっては入塾金を免除する制度を採用しているところもあります。
特待生制度や割引を利用する
特待生制度は成績優秀な高校生を対象に、授業料や入学金などを一部もしくは全額免除する制度です。一部の塾・予備校は、特待生制度を採用しており、指定された模試で基準以上の偏差値を取る、選考試験で上位の成績を取ることが条件となっています。
成績優秀者を対象にした割引制度を充実させている塾・予備校もあります。特待生制度や割引制度を利用するのは、少々難易度が高いのが実情ですが、学力に自信がある人は問い合わせてみるのも良いかもしれません。ただし、大学合格後に塾・予備校の広告に出演を依頼される、合格者一覧への名前と顔写真の掲載や合格手記の掲載などを求められることもあります。
入試科目、苦手科目だけを教えてもらう
志望する大学の入試に必要な科目だけ、苦手な科目だけに絞って塾・予備校を利用すると費用を抑えることが可能です。それだけでも、十分実力は身に付くはずです。ただしカリキュラムが固定されている、複数科目セットでしか受講することができない塾・予備校だと、この方法を行うことは難しいです。入塾を決める前に、1科目から受講できるかどうかを確認してください。
科目を絞り込むことで、塾や予備校の費用を確実に抑えることができます。この方法を取る場合、模試の結果や学校の定期テストの成績を参考に塾・予備校の担任教師、高校の先生に対処方法を相談することをおすすめします。
入塾キャンペーン等の特典を活用する
塾や予備校によって実施期間にズレはありますが、入塾キャンペーン制度やキャッシュバックキャンペーンなどを利用できる場合があります。
キャンペーンが実施される時期として、4月の新学期が始まる前、8月の夏期講習の前、12月の冬期講習の前が一般的です。中でも新学期が始まる前のキャンペーンはメリットが大きく、入塾金が無料になるほか、授業料が数か月分無料になることもあります。期間限定で行われ、条件を満たせば、誰でもキャンペーンの特典を受けることができるため、どんどん活用してください。
季節講習を受けない
春、夏、冬に実施される季節講習の費用は年間15万円ぐらいになります。
お勧めはしませんが、季節講習は短期的に学力アップを目指すもので、塾・予備校の定番メニューですが、できるだけ費用を抑えるためには、季節講習を受けないのも一つの方法です。同じクラスで勉強する仲間の大半が季節講習に参加している一方で、自分だけが受けずに自習室で勉強するのは気になるかもしれませんが、費用は確実に抑えることができます。
市販の問題集や参考書を購入せずに、塾・予備校の教材を中心に使って勉強する
勉強をしていると、高校の同級生や塾・予備校の仲間が使っている参考書や問題集がよく見えて、購入したくなりますが、塾・予備校の教材だけで十分力が付きます。「手を広げ過ぎてはいけない、同じ問題集を繰り返し解くことが大切」と、東大合格者の体験記には必ず書かれています。
塾や予備校の費用を比較する
この方法が塾・予備校の費用を抑える最も大切なポイントかもしれません。学習塾や予備校の費用を必ず比較してください。学習塾や予備校の中には、資料請求した人や体験授業を受けた人だけに料金を教えるところもあります。前述した表を参考にしながら、塾・予備校の費用を抑えながら賢く通い、志望校に合格しましょう。
W早稲田ゼミとは
W早稲田ゼミでは、高校生を対象としたハイスクール校舎が複数ございます!
早期から大学受験を意識し、しっかりと基礎を固め対策に取り組むことが、受験を乗り切る一番の近道です。必ずしも将来的な入試科目を早期から全て受講する必要はありません。本人の学習定着状況や実際にどの程度の時間を学習に充てることができるのか?などを踏まえて、無駄のない効率的な学習計画をご提案させてたいだきます。
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