テスト勉強や受験勉強をしていても、なかなか成果に結びつかないと感じる人もいるでしょう。できれば、自分の中で最も効率の良い勉強法を見つけたいと考えている人も多いかと思いますが、勉強する科目が多く、何から手を付けるべきか割らない人もいるでしょう。
本記事では、効率が良い勉強法を7つ紹介します。教科別の勉強方法についても深く見ていきます。ぜひ参考にしてください。
効率のいい勉強法7選
効率の良い勉強法は多く紹介されていますが、どの方法が自分に適しているかは、試してみなければわかりません。まずは、本記事で紹介する7つの方法を試して、自分に合った勉強法を見つけましょう。
①定期テスト本番から計画を逆算する
②時間帯で勉強する科目を分ける
③教科書を繰り返し音読する・聞く
④隙間時間を活用する
⑤友達と勉強する
⑥ストップウォッチを使って勉強する
⑦一冊の問題集を最小限の時間で勉強する
①定期テスト本番から計画を逆算する
一般的に定期テストの1週間前には部活動も一時休止になりますが、そのタイミングで決めていてはテストに間に合いません。定期テストの日程は、年間スケジュールで大まかに決まっています。テスト当日から逆算して、いつどの科目を勉強すればいいのかを決めましょう。
但し、試験内容は直前にならなければわからない場合がほとんどです。詳細なスケジュールを決めるのは、テストの2~3週間前にしてください。
学習する内容を踏まえて、どの時間帯に何を勉強するかを考えると、勉強の効率が向上します。同じ勉強でも朝に勉強したほうが良い科目と、夜に勉強することが効果的な科目に分かれます。
起きてから約3時間は、数学や理科の計算問題など、集中力が必要な科目の勉強をしましょう。また、睡眠によって脳の情報が整理されているため、日中や夜に勉強するよりも集中でき、思考力が必要な科目にも適しています。
逆に社会や英単語などの暗記科目などは、寝る前に勉強するのがおすすめです。脳は人が眠っている間に脳内の情報を整理するため、暗記科目を寝る前に勉強しておくことで記憶に定着しやすくなるのです。
③教科書を繰り返し音読する・聞く
教科書を音読する方法も、効率の良い勉強法のひとつです。声を発することで脳の刺激になるほか、音読によって発せられた声が耳から入ってくることで、より脳にとって刺激になります。特に暗記科目や国語・英語の勉強に向いています。
同じ原理で、自分が音読した音声を録音して、通学時間やお風呂の時間に聞き返すのも良いでしょう。声に出さない分脳への刺激は少ないものの、どうしても勉強する気が起きない時などには聞き流すだけで頭の中に情報が残ります。
音読勉強法を実施する際に、一緒に録音するようにしましょう。勉強しながら別の勉強方法を用意することができます。
④隙間時間を活用する
通学時間や部活の集合時間までの空き時間、学校の休み時間などを活用した隙間時間勉強法もおすすめです。時間にして5~10分程度の時間でも勉強に充てることで、わずかな時間を無駄にすることなく勉強ができます。
計算問題などのまとまった時間が必要なものには向いていませんが、英単語や用語の暗記には最適です。単語帳を持ち歩くなどして、どこでも勉強できるように用意しておきましょう。
⑤友達と勉強する
一人では勉強が長続きしない人は、友達と勉強すると良いでしょう。一緒に勉強する友達がいると、目の前で頑張る姿を見ることができるため、モチベーションアップにつながります。また、一人では解決できない問題をクリアにすることもできるため、チームとして高めあうことも可能です。
リアルの場で勉強するイメージを持つ人が多いと思いますが、オンライン会議アプリやSNSの映像通話機能を使って勉強するのも良いでしょう。ただし、中には友達と勉強することで勉強時間と休憩時間の境目がぼやけてしまう場合もあります。そんなことにならないように、あらかじめ勉強時間と休憩時間を明確に分けるようにしてください。
⑥ストップウォッチを使って勉強する
勉強に集中する時間をストップウォッチで測り、その時間は勉強だけに全力投球する方法があります。ポモドーロテクニックとも呼ばれるこの方法は、勉強だけではなく様々な場で活用されている方法です。
制限時間は、実際のテスト時間に合わせることもできますし、短く区切って実施することもできます。途中に5~10分程度の休憩をはさむことで、より長い時間繰り返し勉強に集中できる環境を作れるため非常におすすめです。
⑦一冊の問題集を最小限の時間で勉強する
複数の問題集を解くのではなく、一冊の問題集を少ない時間で勉強する方法も有効です。様々な角度から出題される問題に対応できるようになるために複数の問題集を使うことは、悪いことではありません。しかし、一冊の問題集を完璧にすることも、効率的に勉強するには非常に重要なことです。時間を決めて問題集一冊を仕上げてみましょう。間違えた問題はじっくり時間をかけて内容を理解すれば、十分な学習効果が得られます。
教科別のおすすめ勉強法
ここまでは、一般的な効率の良い勉強法を紹介してきましたが、教科ごとに特徴があるため、適している勉強法がそれぞれ異なる点に注意が必要です。
それぞれの科目ごとのおすすめ勉強法を見てみましょう。
国語
国語は、現代文と古文両方で語彙力が必須です。授業や日頃の予習で出てきたわからない言葉や漢字は単語帳などに書き記して、隙間時間を使って勉強できるようにしておきましょう。
併せてやっておきたいのが、音読や聞き流しでの勉強です。特に古文や漢文は普段使わない言葉であるため、読んだり聞いたりして言葉に慣れていく方が効率的です。文法事項はきちんと時間を取って勉強しつつ、言葉に慣れるためにも音読や聞き取りでも勉強しましょう。
数学
数学の勉強では、問題を繰り返し解くことと合わせて、読解力を身に付けなければなりません。数学の文章題は、国語の読解力とは異なる力が求められます。学校の先生の授業をしっかり聞きつつ、一冊の問題集を完璧に仕上げるようにすると良いでしょう。
隙間時間では勉強できない科目であるため、まとまった勉強時間の確保が必要です。数学は問題を解くのに集中力が必要となるため、集中力が高まっている朝の時間を活用して勉強するようにしましょう。ストップウォッチを用いた短時間集中法も有効です。
理科
理科は、分野によっておすすめの勉強法が違います。計算を伴う物理・化学の領域は、計算式だけではなく原理や物質の性質など、覚えることが多くあります。数学と同じく一冊の問題集を完璧に仕上げることを優先し、複数の問題集を同時進行で進めないようにしましょう。
暗記が多い生物・地学は、隙間時間でも勉強できるようにまとめノートを作るのがおすすめです。図表が多いため、単語帳ではなくノートを作って持ち歩いたほうが、効率的に勉強できるでしょう。
単元によって効率的な勉強法は異なりますが、どちらも共通して暗記する項目が多いため、そのためのまとめノートを作るのが最適な方法です。
社会
社会は大きく地理・歴史・公民に分けられますが、いずれも暗記が中心であるため、効率的に単語や事象を覚えることが重要です。単語帳を作るのも良いですが、ベストは教科書の音読です。
社会で出てくる用語は、その意味を知っているだけでは仕方ないことが多くあります。用語の意味を理解しつつ、その前後にある事件や出来事、特色を理解するためにも音読での勉強を中心に取り組んでみてください。
また、問題集に関してもわからない問題は初めから解答を見て理解するようにした方が効率的です。その問題にはチェックを入れておき、再度問題に向かった時には解けるように理解しておきましょう。
英語
英語は、音読と繰り返し聞く勉強法のほか、単語帳を使った隙間時間も活用した勉強法も併せて行いましょう。日常的に使うことが少ない言語なだけに、どのような勉強法が効率的かわからなくなる人もいますが、最低限音読・繰り返しの視聴、隙間時間の3つを徹底してください。
また、音読の際のポイントとして、わからない単語や熟語が出てきてもすぐに辞書を引かないことをおすすめします。ついつい意味を調べがちですが、テストや入試では知らない英単語が出てくることも珍しくありません。前後の文脈からわからない英単語の意味を推測して読み解く力を身に着けるためにもおすすめです。読解力向上に役立つほか、英文を読むスピードも高められます。最終的には、辞書で調べて意味をしっかりと理解してください。
副教科
副教科は、試験で求められるのは知識が中心であるため、用語とその意味を覚えることが優先です。年に1~2回程度しかない副教科は勉強法がわからず、苦戦する人もいるかもしれません。科目によって勉強法はやや異なるものの、授業中に大事だと言われたところはまとめノートで復習できるようにしておきましょう。
副教科は試験の成績よりも、日ごろの実技の成果で成績の大半が決まると言われています。しかし、内申点を上げるためには効率的な勉強法をテスト前にしておき、テストの点数もきちんと取りに行く必要があるでしょう。日ごろからきっちり勉強をしておくことをおすすめします。
効率のいい勉強法をするための注意点
効率の良い勉強法をするためには、ただ紹介されている勉強法を実践するだけでは意味が在りません。いかに効率的な勉強法と言っても、試行錯誤をして自分なりの効率の良い勉強法に昇華させる必要があるのです。自分に合った勉強法が定まるまでは時間もかかりますが、効率的な勉強法を実践するには必要な時間であることも理解しておいてください。
最後に、効率の良い勉強法を実践するために心がけたい注意点について解説します。
時間短縮ができる勉強法を考える
インプットに使う時間も短縮できないか検討してみてください。自分は視覚情報が覚えやすいのか、それとも耳から情報を取り入れたほうが良いのかは人によって異なります。問題集を選ぶ際に自分がどのタイプなのかを理解しておくと、インプットに使う時間を大幅に短縮できるでしょう。
復習を重視する
勉強は、インプットばかりでは意味がありません。問題集を解いたり、復習ノートを作ったりしてアウトプットすることも効率的な勉強法を確立するための方法のひとつです。新しいことを学ぶことは悪いことではないものの、復習をすることで記憶が定着しやすくなるため、アウトプットにも時間を割くようにしてください。
特に間違った問題や、初見では解けなかった問題は、解き方を理解して、自力で解けるようにしておくと良いでしょう。
継続できる工夫をする
テストが間近に迫ってきて、一夜漬けで勉強する人もいるでしょう。中には普段の勉強時間よりも長い時間を確保し、対策する人もいますが、あまり効率的な方法とは言えません。日頃からコツコツと勉強しておいた方が、テスト勉強の方法としては効率的です。
隙間時間を利用したり、勉強時間を決めたりして、テスト前に詰め込むことがないようにしましょう。一気に大量の勉強をしても、記憶には定着しないためです。部活や習い事などで忙しい可能性がありますが、日ごろから時間を取って勉強をしておくようにしましょう。
解けない問題は解答を見てやり直す
どうしても解けない問題や、問題文を呼んでも理解できない問題は、考え続けるよりも回答を見てやり直したほうが効率的です。頑張って自力で解こうとする姿勢は素晴らしいのですが、1問に長い時間をかけてしまうとほかの勉強に時間が裂けなくなってしまいます。
この習慣は、テスト本番でも役立ちます。テストのときに難しい問題を見てすぐに後回しにするかどうかの判断ができるようになるためです。時間がかかりそうな問題でテスト時間を無駄にしてしまう前に、解ける問題から回答する習慣が身に着きます。飛ばした問題は後からでも対応できるため、日ごろの勉強から意識しておくと良いでしょう。
睡眠時間を確保する
睡眠時間を削って勉強時間を作るよりも、睡眠時間を確保しつつ勉強時間を作ったほうが効率的な勉強ができます。睡眠時間を削ることで勉強時間は確保できますが、集中力まで担保できるかと言われれば、それは違います。
充分な睡眠をとることで、勉強中や授業中に眠気に襲われにくくなるため、効率の良い勉強ができるようになるでしょう。どうしても眠たくて仕方がない場合は、15分程度の仮眠をすると効果的です。
勉強する環境を整えておく
勉強法を身に着けても、集中できる環境でなければ意味がありません。勉強に集中するためには机の周りや勉強部屋の環境を整えるようにしましょう。
例えばスマートフォンは電源を切っておく、漫画やゲームは目に入らない場所にしまうなどが代表的な方法です。自分にとって、集中して勉強するのに何が阻害要因になっているのかを明確に、それを勉強する空間から遠ざけることも効率の良い勉強をするために必要です。
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