中学生の定期テストは、受験に直結する大切なものです。勉強が苦手な人にとっては苦痛に感じるものかもしれませんが、勉強法を知れば高得点が出せる可能性もあります。
本記事では、中学生の定期テストを頑張る意味や教科別の勉強法を詳しく紹介します。定期テストで結果を残せず悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
目次(クリックで開閉)
・定期テスト(中学生)を頑張る意味は?
┗学習理解度の測定
┗定期テストの結果は高校受験に大きくかかわる
┗高校での勉強法の基礎を育てる
・定期テスト対策(中学生)の勉強法
┗前回のテスト範囲を確認しておく
┗2週間前から取り組む
┗ワークは3周しておくと良い
┗教科ごとのスケジュールを立てる
┗1週間前には追い込みをかける
┗テスト前日はゆとりをもって最終確認
・各教科の勉強法
┗国語
┗数学
┗理科
┗社会
┗英語
┗副教科
・定期テスト対策(中学生)の勉強で心がけること
┗誘惑を周りからなくす
┗やる気が出なくても始める
┗集中できる環境で勉強する
┗常時質問できる環境で勉強する
定期テスト(中学生)を頑張る意味は?
中学生になると、小学生の頃と違う短期間で行われる各単元をまとめた定期テストが始まります。一般的には「中間テスト」「期末テスト」「学年末テスト」と呼ばれることが多く、試験の1~2週間前あたりにテスト範囲が発表されます。
この定期テストの目的などについて、代表的なものを3つ見ていきましょう。
学習理解度の測定
定期テストは、それまでの授業の内容をどれだけ理解できているかを判断するためのものです。高校生にも同じことが言えますが、定期テストまでに学んだことがどの程度理解できているかを判断するために実施されると考えてください。
基本的に人間は忘れる生き物であり、学校で学んだ内容でも時間が経てば忘れてしまうのは当然です。定期テストでは過去に学んだ単元が含まれることもあり、直近の内容を復習するだけでは結果に結びつきません。定期テストには理解度をチェックする側面と、日ごろの勉強習慣で復習する力が身についているかをチェックする側面があることを理解しておきましょう。
定期テストの結果は高校受験に大きくかかわる
定期テストの結果だけが関係するわけではありませんが、高校受験の結果にも影響します。具体的には内申点と呼ばれるもので、もっとわかりやすく言えば通知表の評価に関係する判断材料です。
特に公立高校の入試では内申点の比重が重く設定されている都道府県もあり、内申点を軽視することはできません。教科によって異なりますが、各学期に2回行われる主要5教科(国語・数学・理科・社会・英語)は特に比重が大きく設定されていることが多いようです。
高校での勉強法の基礎を育てる
中学校の定期テストに向けた勉強法は、そのまま高校での学習の土台となります。ピラミッドでイメージするとわかりやすいかもしれませんが、小学校の上に中学校の内容が、中学校の上に高校の内容があります。つまり、中学校で学ぶ内容が理解できていなければ、高校の勉強で躓いてしまう可能性もあるのです。
ひいては大学受験にも直結する非常に重要なものです。目先の点数を上げる方法を考えるのも悪いことではありません。しかし、今後も物事を学ぶ上で重要な基礎が出来上がっているかを定期テストで確認しているという側面があることも忘れてはいけません。
定期テスト対策(中学生)の勉強法
中学校の定期テストで結果を出すコツは、多くの先輩たちが結果を出してきた勉強法を真似するのがベストです。独自に勉強法を編み出すのも悪くはありませんが、時間がかかってしまい結果が出るまでに時間がかかる可能性があります。県によっては中学1年生の定期テストの成績から内申点に影響を与える場合もあるため、成果が出る勉強法を徹底的に真似したほうが効率的です。それでは具体的な勉強法を5つ解説します。
前回のテスト範囲を確認しておく
定期テストが2回目以降の場合は、前回のテスト範囲を確認しておきましょう。テスト範囲は本番1週間前に提示される場合がほとんどです。このタイミングでテスト範囲の確認と対策を進めていては間に合わない可能性もあります。定期テストのタイミングが近づいてきたら、事前に前回のテスト範囲を調べておきましょう。
毎年4月に渡される年間予定表をもとに、大まかな日程を把握すると良いかもしれません。ただし、学校の事情などで定期テストの日程が多少前後する場合もあるため注意が必要です。
2週間前から取り組む
普段の予習復習から定期テストに向けた対策へ切り替えるのは、本番の2週間前から始めるようにしましょう。早い学校だとテスト2週間前には出題範囲が渡されるため、この時点で始められるようにしておくのがベストです。年間予定表をもとに、2週間前にあたる時期を確認しておくとなお良いかもしれません。
授業で「ここまでがテスト範囲です」と事前に教えてくれる先生もいます。これらの情報にアンテナを張りつつ、周りよりも早く対策が始められるようにしましょう。
ワークは3周しておくと良い
定期テストで範囲に指定されているワーク(演習問題集)を3回は解いておくのがおすすめです。教科担当の先生にもよりますが、ワークの問題を定期テストの問題としてほぼそのまま出題する先生も少なくありません。そのため、問題に慣れるという意味でも2回・3回と解いておくのがポイントです。
具体的には1度全問解いた後、2周目と3周目で間違えた問題やわからなかった問題をできるようになるまで取り組む方法が有効です。もちろん3周以上しても問題はありませんが、1教科にばかり時間をかけすぎないよう注意してください。
教科ごとのスケジュールを立てる
定期テストは最低でも5教科、多いと9教科が同時に実施されます。2週間と言わずもっと早い段階で対策するのもひとつの方法ですが、それと同時に勉強計画を立てるようにしましょう。9教科の場合は、より計画的・効率的に勉強していくことが求められます。
例えば、この日は国語・社会・英語、次の日は数学と理科といった具合です。苦手科目に時間を割くのもありですし、得意科目で高得点を狙いに行くのも方法のひとつです。しかし、最終的にはすべての教科で対策をしなければならないため、一点集中の対策にならないようにしてください。
1週間前には追い込みをかける
定期テスト1週間前には、テスト勉強に時間を割いて追い込みをかけましょう。1週間前になると部活動も休止期間に入り、普段以上に時間をかけられます。2週間前から徐々に対策を進めつつ、1週間前に焦って対策しなければならない状況にならないようにしてください。この間に、自分がよく忘れる語句や言葉をノートに端的にまとめておくと、テスト間の休み時間にすぐ確認できるのでおすすめです。
また、定期テストに合わせて提出物がある場合は、本番3日前に終わらせるのがベストです。早めに終わらせておくことで心に余裕が生まれるほか、苦手箇所の対策に時間を割くことができます。
テスト前日はゆとりをもって最終確認
テスト前日になるとできることは限られてきます。ゆとりを持てるくらい万全に仕上がっている状態が目標です。
暗記する語句の最終見直しをし、記憶を整理しましょう。
また、早めに就寝し翌日集中力がきれないように睡眠時間を確保することも大事です。
各教科の勉強法
ここまで解説した内容は、副教科を含めたすべての教科に共通した勉強法です。もちろんこれだけでも十分効果はありますが、各教科の勉強法を知っておいたほうがより好成績に近づけるでしょう。
定期テストで良い結果を出すために、主要5教科と副教科の勉強法を科目別に解説します。
国語
国語で重要な勉強法として文章の音読があります。1日5分でも良いので毎日音読を続けると、読めない漢字や意味の分からない単語をいち早く解消でき、長文にも慣れることができます。2~3週間前から続けると良いでしょう。
また、2週間前からワークを繰り返し解くのも効果的です。古文も現代文と同じく、音読したうえでワークを解くようにしてください。特に配点が大きな記述式問題は、取りこぼすと点数が大きく下がってしまいます。ワークを繰り返し解いて、記述式問題に備えると良いでしょう。
数学
数学は単元が独立しているわけではなく、いわゆる積み上げ式の教科です。公式の暗記や解き方がわかっていなければ、まずはそこから復習しましょう。国語と同じく、ワークを繰り返し解くことで高得点につながります。
応用問題に関しては、完全回答が難しければ部分点を狙っていくのも方法です。途中式があっていれば部分点をもらえる可能性もあるため、食らいつくことが大切です。この場合も公式や基本の計算が重要なため、わからない箇所は徹底的に解決してテストに臨むようにしましょう。
理科
理科の勉強は、用語の暗記や現象の原理、計算に必要な公式の暗記が基本の勉強法となります。同時に実験の方法や目的、注意点も理解しておく必要があります。また、ひと口に理科と言っても細分化すると生物・化学・物理・地学に分類されるため、それぞれに適した勉強法をとらなければなりません。
ただし、用語や原理を覚えてしまえばそれほど難しいものではないでしょう。暗記漏れはないか、公式の理解と適切な使い方ができるかが理科の点数獲得のカギとなります。
社会
社会は暗記科目と呼ばれるほど覚えることが多いのが特徴です。しかし、裏を返せば単語や言葉の意味を理解しておけば高得点獲得も難しくありません。
注意点としてはグラフを正しく読み取れるか否かです。特に地理・公民においてはグラフから読み取れる傾向を回答する問題もあるため、グラフの読み方をワークなどでできるようにしておきましょう。また、公民においてはニュースなどと絡めた時事問題が出題されることもあります。学校の授業だけではなく、日ごろからニュースにも目を向けておくのも重要です。
英語
英語は数学と同じく積み上げ式の科目で、それ以前の単元で躓いているのであれば基礎の定着からやり直す必要があります。英単語や文法は中学だけではなく、高校まで使用するものです。単語帳を作るなどして、しっかりと復習しましょう。
加えて、英文を音読しつつワークを解くのがベストな勉強法です。合わせて、授業中に出てきた日本語訳を頭に入れるようにすると効果的です。できない問題がなくなるまでワークを繰り返し解きましょう。
副教科
主要5教科と比べて勉強方法がよくわからず「捨てる」と言われることが多い副教科ですが、5教科とは異なる勉強法で対策ができます。具体的には授業中に配布されたプリントや実技の際の説明です。
教科書で勉強するのも大切ですが、副教科の場合はこうした副教材に定期テストの問題が作成されることも珍しくありません。普段から授業には積極的に参加し、先生の話をしっかりと聞いておきましょう。
定期テスト対策(中学生)の勉強で心がけること
定期テストの勉強は、普段の勉強よりも気合いを入れて取り組もうと思う人もいればそうではない人もいます。定期テストで高得点を取るには当然勉強しなければなりませんが、それと同時に心がけておくことがあるのも忘れてはいけません。詳しく見ていきましょう。
誘惑を周りからなくす
集中して勉強できる環境を整えるため、スマホや漫画などの誘惑になるものは勉強する周辺から遠ざけるようにしましょう。勉強する場所を変えてみたり、親に預かってもらったりして視界に入らないようにするのが効果的です。
仮に休憩や息抜きで触りたい場合は、時間を決めてメリハリをつけると良いかもしれません。タイマーを準備して、休憩時間と勉強時間を明確に分けるのも良い方法です。
やる気が出なくても始める
やる気が出ずにだらだら過ごしていると、あっという間にテスト当日を迎えてしまいます。勉強すると決めたら、簡単な問題からで良いので手を付けてみましょう。人間の脳は一度物事を始めると、キリが良いところまでは進めたがる性質があるため、自然と勉強が終わっているなんてこともあるかもしれません。モチベーションが上がらなくても、とにかくまずは机に向かってみることが、テスト勉強を進めるには重要なことです。
集中できる環境で勉強する
家では集中できずに勉強が進まないという人は、図書館や塾の自習室を利用してテスト勉強をするのも有効です。普段の環境では集中できないのであれば、場所を変えてしまう方法です。
家で集中できない人の中でも、原因がわかっておりそれに対する対策が打てるのであれば環境を変えなくても良いかもしれません。しかし、どうしても誘惑を排除できない理由や集中できない要因があるのであれば、図書館や塾の自習室を利用することも検討してみましょう。
常時質問できる環境で勉強する
塾の自習室等でテスト勉強をすることで、質問があればすぐに解決できる環境に身を置くことは定期テスト対策ではとても効率的です。どこの塾でも対応可能なように見えますが、常時プロの講師がついて質問を受け付けてくれる環境の塾はそう多くありません。早稲田ゼミでは、プロ講師がすぐに質問を受け付けてくれる体制が整っています。ぜひ活用してみてください。
友達と勉強するのもありですが、誘惑を遠ざけるのと同様、勉強時間と休憩を明確に決めておくようにしましょう。休憩中の雑談に夢中になりすぎて、勉強時間が少なくなってしまっては本末転倒です。きちんとタイムマネジメントをするようにしてください。
W早稲田ゼミとは
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