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学習コラム

大学受験に塾なしで受かる人の割合や注意点を知って志望校合格に役立てよう!(2023年最新)

塾に通わず自学自習で大学受験対策をする

大学受験に挑むには、基本的に塾や予備校に通うのが一般的です。しかし、中には塾なしで大学受験を成功させる生徒もいますが、非常に難しいことです。安直に塾なしで大学受験に挑戦するのは、あまり得策とは言えないでしょう。

本記事では、塾なしで大学受験に挑む人の割合やメリット・デメリット、塾なしで大学受験に挑む際の勉強方法について解説します。

目次(クリックで開閉)

・塾なしで大学受験に挑む受験生の割合
・塾なしで大学受験に臨む際のポイント
 ┗過去問を使って傾向を徹底的に分析する
 ┗自身の得意不得意を徹底的に理解する
 ┗受験までの綿密なスケジュール立てと実践を徹底する
 ┗模試の結果分析と学習計画へのフィードバックを行う
・塾なしで大学受験に挑むメリット
 ┗好きな時間・好きな場所で勉強できる
 ┗自分で好みの参考書や問題集を使える
 ┗塾代・予備校代がかからない
・塾なしで大学受験に挑むデメリット
 ┗大学受験に関する情報を手に入れにくい
 ┗質問ができない
 ┗自分の弱点や勉強法の分析ができない
 ┗志望校への明確な対策を打つのが難しい
・塾の有無にかかわらず大学受験の勉強は高校1年生から
 ┗塾に通う場合は遅くとも高校2年生の夏までに決定を
・塾なしで大学受験に挑む場合の国公立・私立の勉強法
 ┗国公立・私立共通(共通テスト)
 ┗国公立大学
 ┗私立大学
・塾なしで大学受験に挑戦しないほうが良い人の特徴
 ┗志望校の入試傾向や難易度を理解できていない人
 ┗学習内容に優先順位が立てられない・計画を立てられない人
 ┗志望校の過去問で間違った問題の解説を見ても意味が分からない人

塾なしで大学受験に挑む受験生の割合

文部科学省が実施した「令和3年度学校基本調査」では、高校3年生の通塾率は約3割です。この中には就職希望者も含まれています。

また、同調査で大学進学率が56.6%ということも踏まえると、約6割が通塾していると考えられます。特に同調査は全国対象のため、関東エリアで考えると、更に高い通塾率が推測されます。即ち、大学受験を目指す関東エリアの高3生の10人に7~8人は塾や予備校に通っているのではないでしょうか。

一概にすべての大学で同じことが言えるわけではありませんが、一般的には塾なしで大学受験に挑む受験生のほうが少数派である可能性が高いことが分かります。

塾なしで大学受験に臨む際のポイント

塾なしで大学受験に挑戦するのは、一般的には少数派ですが、何らかの事情で塾や予備校なしで大学受験に挑戦しなければならない人もいるでしょう。そのような場合は、次のポイントを意識する必要があります。

  • 過去問を使って傾向を徹底的に分析する
  • 自身の得意不得意を徹底的に理解する
  • 受験までの綿密なスケジュール立てと実践を徹底する
  • 模試の結果分析と学習計画へのフィードバックを行う

具体的にどのようなことに気をつければいいのでしょうか。詳しく解説します。

過去問を使って傾向を徹底的に分析する

大学受験において、過去問の徹底分析は非常に重要です。主に国公立大学の2次試験と私立大学の一般入試は、各大学によって出題傾向が異なります。この傾向を理解しなければ、塾なしで大学受験に臨んで合格を勝ち取るのは難しいでしょう。

傾向を読み解かないまま受験勉強をしても、入試本番で成果を出すことはできません。塾なしで挑む場合は出題傾向などを把握するのも自分でする必要があります。過去5年分を最低ラインとして、過去問を徹底的に分析してください。

自身の得意不得意を徹底的に理解する

自分がどの科目、どの単元を苦手にしているのかを把握しなければ、大学受験の対策はできないでしょう。これといった不得意科目がなくても、ほかの単元と比較すると点数が芳しく低い単元があるなども洗い出さなければなりません。

大学受験は、高校3年間で学習した全ての内容を範囲として対策する必要があります。また、ライバルである受験生は全国にいるため、少しでも苦手単元を潰しておく必要があります。自分の得意科目は伸ばす、苦手科目は補強する方向でそれぞれ受験勉強をしなければならないでしょう。

受験までの綿密なスケジュール立てと実践を徹底する

いつから大学受験を意識するかにもよりますが、受験までのスケジュールを細かく立てて実践するようにしましょう。塾なしの場合は自身の時間の使い方も自分の裁量によるため、中長期的な計画を立てなければなりません。

具体的にはどの単元をいつまでにマスターする、何個の英単語をいつまでに完璧にするなどです。漠然と計画を立てていると、いつの間にか時間が無くなってしまったとなりかねません。滑り止めの私立大学のスケジュールなどと合わせて、きっちりとスケジュールを組む必要があります。

模試の結果分析と学習計画へのフィードバックを行う

模試は、その時点の自分の実力を知るのに有効なツールです。1度受けて結果を見て終わりにしてしまうのではなく、模試の結果から分かることを学習計画に取り入れて、効率の良い受験勉強をする必要があります。

塾なしの場合は自力で模試の結果を読み解く必要がありますが、なかなか難しいのは事実です。だからと言って放置してしまうと、せっかくの情報を無駄にしてしまうことになります。模試の結果は必ずよく目を通し、弱点の単元や自分の実力を把握するとともに、学習計画に活かすようにしましょう。

塾なしで大学受験に挑むメリット

一見すると無謀にも見える塾なしでの大学受験ですが、いくつかのメリットがあることを忘れてはいけません。具体的には次のようなメリットが考えられます。

  • 好きな時間・好きな場所で勉強できる
  • 自分で好みの参考書や問題集を使える
  • 塾代・予備校代がかからない

全ての人にメリットとなるものばかりではありませんが、塾という拘束力がないため受けられる恩恵があるのも事実です。それぞれどのような内容なのかを見ていきましょう。

好きな時間・好きな場所で勉強できる

受験生にとってもっとも大きなメリットと考えられるのが、受験勉強をする時間と場所の自由度の高さです。塾に通っていると決まった時間に決まった科目を勉強しなければならず、授業を受けるためには塾に行かなければなりません。拘束力があるため進んで勉強できない人にはいいかもしれませんが、忙しかったり自由に勉強したかったりする人には不便です。

塾なしの場合はこれらの拘束力がないため、自分の決めた時間や場所で、自由に勉強することができます。志望校合格までの計画は考えなければなりませんが、自分の思いどおりに受験勉強をしたい人にはおすすめです。また、根本的に忙しい、塾に通う時間がないという人も塾なしで大学受験に挑戦することで時間の制約を受けずに済むでしょう。

自分で好みの参考書や問題集を使える

塾や予備校には指定された参考書や問題集があり、それを使って受験勉強を進めていくことになります。しかし、塾で用意された参考書や問題集が必ずしも自分のとってわかりやすいとは限りません。かといって、塾で授業を受ける上で、別のものを使うこともできないと思います。

塾なしであればこのような制約はないため、自分が使いやすい参考書・問題集を自分で決めることができます。選ぶ手間や時間、購入する費用はかかりますが、使いやすい教材を使ったほうが受験勉強で高い効果につながる可能性もあります。

但し、一気に多くの参考書や問題集を購入するのはやめましょう。たくさん問題を解けば習熟にはなるものの、1冊ずつを完璧に仕上げた方が理解度は高くなります。1回解いて次の教材に移るのではなく、1冊の参考書や問題集の中身を完璧にすることに注力してください。

塾代・予備校代がかからない

塾に通うことがないため、当然塾代や予備校代はかかりません。塾や予備校によって抑えられる額面は変わりますが、大きい場合だと数百万円単位で費用を抑えられるようになるでしょう。

もちろん、受験勉強に必要な問題集の費用や模試代など、塾なしで受験勉強をしても発生する費用はあります。しかし、塾で授業を受けないため、最も大きな比率を占める授業料が発生しないのは大きなメリットと言えます。

塾なしで大学受験に挑むデメリット

塾なしで大学受験に挑戦することには、当然デメリットも存在しています。塾に通わず大学受験を検討している人は、以下の代表的なデメリット4つがあることを覚えておくとよいでしょう。

  • 大学受験に関する情報を手に入れにくい
  • 質問ができない
  • 自分の弱点や勉強法の分析ができない
  • 志望校への明確な対策を打つのが難しい

大学受験に関する情報を手に入れにくい

塾に通わないと、大学受験に関する情報を手に入れにくくなります。スマートフォンやパソコンを使ってある程度の情報を集めることはできますが、その情報が正しいかどうかは別問題です。塾なしで受験に関する情報を集めるには、情報を集める能力と正しいかどうかを判断する能力が求められます。

塾に通っていると、塾の過去の実績やデータベースから、大学受験に関する詳細な情報を手に入れられるでしょう。中には塾や予備校しかもっていないような情報もあるため、これらの情報を得られない塾なしでの大学受験はかなり不利になると考えられます。

質問ができない

何か質問があったとしても、すぐに解決するのが難しいというのも、塾なしで大学受験に挑戦するデメリットです。塾であればプロ教師が常駐している場合もあり、容易に質問や疑問を解消できるでしょう。

塾なしの場合は学校の先生に訊いたり、自力で調べたりしなければならず、スピード感に欠けます。自分で調べて解決できる力があれば問題ないですが、そうでない場合はかなり大きな痛手になるでしょう。特に質問の数が多い人は、塾なしでの大学受験はやめた方がいいかもしれません。

自分の弱点や勉強法の分析ができない

模試の分析などで自分の弱点を把握することはできても、それに対する勉強方法が見いだせないというケースも少なくありません。

塾に通っていれば、模試の分析や弱点の指摘を受けられるだけでなく、それらに対する勉強方法も教えてもらえます。弱点分析や勉強方法の分析が苦手な人は、塾に通っておくことをおすすめします。

志望校への明確な対策を打つのが難しい

志望校に対して的確なアプローチを打つのが難しいのも、塾なしで大学受験に挑むデメリットです。塾は大学受験に関する多くの情報を持っており、傾向やそれに対する対策まで完璧にしています。そのため、志望校に対してどのようなアプローチをすればいいのかを相談すれば、すぐにその答えを教えてもらえるでしょう。

自分自身で過去問を解き、傾向を理解しなければならない点は思った以上に大変です。

塾の有無にかかわらず大学受験の勉強は高校1年生から

そもそも、大学受験の勉強はいつから始めるのが良いのでしょうか。明確な答えはありませんが、塾に通う・通わないに関わらず、理想は高1から受験勉強を始めておくのがベストです。

大学入試の代表的な存在である共通テストは、その内容の半分が高1の学習内容から出題されると言われています。つまり、高1から復習を兼ねて受験勉強に取り組んでいれば、それがそのまま受験で成果に結びつく可能性が高くなるのです。

塾に通う・通わないは個人の判断ですが、高校入学時点で大学進学を検討しているのであれば、その時点から受験勉強を始めておくことをお勧めします。進路に悩んでいる人も、勉強をしておくことで大学受験に切り替えても大きく苦労する可能性は低くなるでしょう。

塾に通う場合は遅くとも高校2年生の夏までに決定を

塾に通うかどうかの判断するのは、遅くても高2の夏までには決めたいところです。部活では主戦力になるタイミングで、ほかの学校行事も含めて忙しい時期ですが、このタイミングには塾に通うかどうかを決めておくようにしましょう。

高2の夏を過ぎても遅くはありませんが、大学入試は難易度も高く、出題範囲も科目数も高校受験よりも多いです。その分、受験勉強にかける時間も長くとる必要があり、塾に通うかどうかもこのタイミングで決めなければならないのです。

高3からでは周囲が受験モードに切り替わっている可能性もあるため、ライバルと差をつけるのであれば高2の夏までがベストです。志望校が決まっていなくても、進学する意思があるのであればこの時点までに塾や予備校の通うかどうかを検討しましょう。

塾なしで大学受験に挑む場合の国公立・私立の勉強法

塾なしで大学受験に挑戦する場合は、受験する大学によって勉強方法が異なります。それぞれの大学ごとの自力での受験勉強の方法を解説します。

国公立・私立共通(共通テスト)

共通テストを利用する場合は、自分が何科目必要なのかを明確にするところからスタートです。私立であれば3~4科目で済む場合もありますし、国公立であれば最大8科目を受験しなければならない場合もあります。また、受験科目の中には選択制になっている科目もあるため、どの科目で受験するかまで決めなければなりません。

受験科目数と科目が決まれば、共通テストの過去問や、共通テストを模した問題集を完璧にするようにしましょう。この時、参考書などに合格最低点が書かれていれば、ひとまずそれを目標に点数が取れているかをチェックしてみてください。

なお、共通テストの過去問としてセンター試験の問題を解く人がいます。問題数をこなすという意味では問題ありませんが、共通テストとセンター試験は別物であるため過去問としては使用できません。共通テストの過去問、もしくはそれをもとに作成した予想問題集などで勉強するようにしましょう。

国公立大学

国立大学の対策は、主に2次試験の内容です。こちらも過去問を解いて実力を測るのが一般的ですが、2次試験の場合は記述問題もあるため採点が難しいという特徴があります。つまり、自分で回答してもそれが何点になるのかが判断しにくいのです。

対策としては自力で解いた後、参考書などの解説に目を通してなぜその答えになるかを理解することです。塾に通っていない場合はなぜそうなるのかの理屈の理解まで自力でしなければならないため、慣れないうちはかなり苦労するでしょう。逆に言えばポイントが分かれば、およそこれで正解かどうかの判断ができるようになります。

私立大学

私立大学の一般入試の場合も、共通テストと同じく過去問から出題傾向を読み解いていく必要があります。ただし、私立大学の場合は年度によって大きく方針を変えてくる場合も珍しくなく、過去問だけでの対策では融通が利かない場合もあります。

明確な対策になるかどうかは分かりませんが、オープンキャンパスなどの学校説明の際に入試に関するヒントを耳にできるかもしれません、大学の方針にもよるため一概には言えませんが、情報収集の一部として活用し、受験勉強に活かすのもひとつの方法です。

塾なしで大学受験に挑戦しないほうが良い人の特徴

ここまで塾なしで大学受験に挑戦するための勉強法を解説してきましたが、総合して塾なしでの大学受験をお勧めできない人の特徴をまとめました。

  • 志望校の入試傾向や難易度を理解できていない人
  • 学習内容に優先順位が立てられない・計画を立てられない人
  • 志望校の過去問で間違った問題の解説を見ても意味が分からない人

これらの特徴に当てはまった人は、塾なしでの大学受験はお勧めできません。合格できないわけではありませんが、合格までにかなり苦労をするか、場合によっては志望校に合格できない可能性も大きいためです。それぞれ詳しく解説します。

志望校の入試傾向や難易度を理解できていない人

塾なしで大学受験に挑戦するには、志望校合格に必要な入試に関する知識や難易度、出題傾向を理解しておかなければなりません。これらの情報はいうなれば地図であり、目的地に到達するために必要不可欠なものです。この情報がない場合、その場で進む方向を考えなければならず、志望校合格に辿り着けない可能性すらあります。

自分が志望している大学の難易度や入試の傾向などを理解していない場合は、素直に塾に助けてもらいましょう。最善の方法を教えてもらい、対策を講じてもらったほうがよりよい成果につながるかもしれません。

学習内容に優先順位が立てられない・計画を立てられない人

受験する大学や受験方式にもよりますが、大学受験は科目数や勉強内容が多いため、綿密な学習計画が求められます。学習内容に優先順位が付けられなかったり、計画を立てることがそもそも苦手だったりする人も、塾なしでの大学受験はやめた方がいいでしょう。

塾に通うことで、学習の優先順位や計画を一緒に立ててもらえます。また、塾や予備校の授業は受験までに間に合うよう設定されているため、計画を立てるのが苦手な人でもある程度受験勉強を効率よく進められるでしょう。

志望校の過去問で間違った問題の解説を見ても意味が分からない人

志望校の過去問を解いて間違った問題の解説を見たとき、その意味が解らないようであれば誰かのサポートが必要です。難関校であればあるほど解説の内容も難しくなってくるため、自分ひとりでは理解できない場合もあります。難関校と呼ばれる学校を受験する場合は、一人で頑張ろうとせず塾に通うことを検討しましょう。

また、難関校でなかったとしても志望校の過去問の解説がわからなければ、自分と志望校のレベルに差が開いている可能性があります。自力で取り返すこともできますが、素直に塾や予備校に通って、プロの力を借りた方が早く解決できるでしょう。

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