本記事では、小学生の塾の費用について、授業形式別、学年別に詳しく解説していきます。お子さまの保護者の方は、塾の選び方の参考にしてみてください。
目次(クリックで開閉)
・小学生は何年生から塾に通っているのか・小学生の学校以外の学習方法
・小学生の塾の年間費用別割合
・小学生の塾の費用相場
┗集団指導学習塾の費用特長
┗個別指導塾の費用特長
┗家庭教師の費用特長
┗まずは無料体験授業を利用
・埼玉県は全国一教育にお金をかけている?
・安さは大切ですが安さだけで選ぶと大きな差が生まれるポイント
┗回数の差
┗教師の質による差
┗受験サポート情報収集力の差
・安さを優先して失敗したケース3つ
┗安い塾に通ったら先生が大学生で難しい問題を即答できなかった
┗公式サイトに提示された料金を信じて入塾したら2倍以上お金がかかった
┗引っ越しを機に同じ塾の違う校舎に入塾したけど授業が物足りない
小学生は何年生から塾に通っているのか
以下の表は小学生の教育費の内訳推移を学年別に見たグラフです。「補助学習費」とは、主に塾、家庭教師、問題集の購入などの学校外にかかる教科学習の教育費を示します。「その他の郊外活動」とは教科学習以外の知育、スポーツ系の教育費を示します。
公立、私立ともに、小学4年生を境に教科学習の教育費が大きく増え、逆に知育、スポーツ系の教育費が減ります。すなわち、小学4年生の時期から学校外で算数国語などを勉強することが多くなります。
引用:文部科学省HP_結果の概要-平成30年度子供の学習費調査
小学生の学校以外の学習方法
以下の表は学校外の学習方法です。公立、私立ともに約75%が塾を選択しています。小1~3年生、小4~6年生の大きな違いとして、学習する内容の難しさもありますが、小4~6年生の学習は1つの問題でも複数の教え方が頻出します。その教え方によって、次の学習のつまずきや苦手にもつながる可能性もあるため塾など教えることのプロに委ねることも多いです。
小学生の塾の年間費用別割合
文部科学省「子供の学習費調査」結果より、小学生のいるご家庭が年間で塾に支出した平均値は、小学校では公立約13万6千円、私立約33万7千円です。
また、以下の表は、各費用帯の率です。
未満 | 未満 | 未満 | 未満 | 未満 | 未満 | 以上 |
||
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ここで注意すべきなのは、公立小学校で60.9%、私立小学校で24.9%が「0円」、つまり、塾に通っていないと答えている点です。このことから公立小学校を中心に小学生の学校外の学習にかける費用や時間が大きく2極化している可能性があります。
小学生の塾通いは早すぎる、中学受験する以外は不要、という声がある中、教育熱心なご家庭では小学生から塾や家庭教師等にお金をかけていて、中学・高校受験などの将来を見据えた対策を講じていることが伺えます。
小学生の塾の費用相場
小学生向けの塾の料金相場はどのくらいなのでしょうか。インターネットの公式サイトで授業料などを公表している大手有名塾を調査しました。以下の表は、算数国語の2教科の月額費用(授業料、教材費含む)をまとめたものになります。
小4 | 小5 | 小6 | |
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A塾 | 約11,880円 | 約12,960円 | 約12,960円 |
B塾 | 約12,100円 | 約14,300円 | 約14,300円 |
C塾 | 約12,000円 | 約18,500円 | 約21,000円 |
D塾 | 約11,275円 | 約11,275円 | 約11,275円 |
※2022年11月末時点の税込価格
小学生で塾に通う場合、中学受験を行うのか、小学校の授業対策なのかといった、目的によって料金が異なります。ネットで調べた塾の多くは、月額の授業料を公式サイトで紹介していました。具体的にどれくらいかかるかは、各塾にお問い合わせください。
中学受験対策を行う塾は他のコースと比べて高くなる傾向があり、料金相場は年間50~70万円ぐらいで、夏期講習などの季節講習費用も含めた月額平均費用だと3万円~5万円程度です。そのほかに入会金、教材費や諸経費などが必要です。また、志望校合格コースなど任意で参加する特別授業も別途費用がかかります。
回数は小学4年で週1回から始まり、小学6年生になると週4~5回通塾することもあります。3年間を通したカリキュラムが組まれています。
集団指導学習塾の費用特長
集団指導塾は、週1回~2回(月4回~8回)で月1万円~2万円となっています。小4から通塾するケースが多く、指導教科は算数国語が中心で小6になると4科目を週2日の授業で行うケースが一般的です。回数や教科が増えるにつれて、月額の料金も上がります。
個別指導塾の費用特長
個別指導塾は生徒1人ひとりに合ったカリキュラムを組み、マンツーマンの細やかな対応がメリットですが、教室で集団授業を行う塾と比べると料金はより高くなります。教師の人件費が多くかかることが理由の一つでしょう。
家庭教師の費用特長
家庭教師も同様ですが、家庭教師の質やキャリア、指導時間などによって料金が異なることもあるため、公式サイトで表示されていないケースが多いです。細かい料金設定をすべて公開している塾、月額の授業料だけを公開して、表の下に小さく「管理費などは別途必要」と記載している塾もありました。
まずは無料体験授業を利用
多くの塾では、対象学年ごとの無料体験授業を行っています。塾には特徴があり、授業形式や進め方が異なるため、自分のタイプに合うか一度試してみることをおすすめします。高学年の集団授業では、英語の授業対策も本格的になるため、中学校に入っても授業に遅れないように入塾するケースも多いです。安心して任せられるシステムかどうかを無料で受講し検討してみるのも良いでしょう。
埼玉県は全国一教育にお金をかけている?
埼玉県は全国的に見ても、教育にお金をかけている県です。
総務省統計局の「統計でみる都道府県のすがた」にある「家計の中で教育費をかけている都道府県」ランキングを2005年から2022年までの16年間を調査したところ、埼玉県は10回1位を獲得していました。直近の2020年から2022年も3年連続1位に輝いています。
埼玉県は教育熱心なご家庭が多く、教育にお金をかけたい、もしくは実際にかけている状況です。埼玉県内では、早稲田大学所沢キャンパスなど、有名一流大学の校舎があります。また、偏差値70を超える名門私立高校や難関公立高校などが数多く集まっています。レベルの高い高校、大学が身近に感じられる環境だからこそ、子供に良い教育をさせて、将来の選択肢の幅を広げようと、小学生から塾に通わせるご家庭が多いのも納得できます。
安さは大切ですが安さだけで選ぶと大きな差が生まれるポイント
塾の選ぶ基準として、月額の授業料は安いに越したことはありませんが、安さを最優先して塾を選ぶと必ずといって良いほど失敗します。お金は大切ですが、塾は安さだけで選ばない方が無難です。入塾する前に必ず体験授業を受講して、費用面以外の以下の特徴をチェックしてください。
回数の差
小学生向けの塾は週1回が多く、中学受験対策を行う塾だと小学6年で週4~5回通うところもあります。小学校の授業の復習が中心の塾だと、授業の理解度によりますが、週1回程度の指導で大丈夫です。集中して復習したい人は季節ごとの講習会にまず参加してみるのもよさそうです。
教師の質による差
大学生が授業をするケースも多いですが、「こうやれば簡単に解ける」と教えることが多く、その場しのぎの指導であることが多いです。中学受験、また難関レベルの高校受験につながる基礎学力の向上や論理的思考力を鍛えるためには、教師の質が大きな影響を与えます。
受験サポート情報収集力の差
高校受験に際して、県立高校や私立高校の詳細な受験情報を入手し、中学生までに準備をしていくことは難しく、多くの子どもは小学生から塾に通っているのが実情です。激戦区にある塾の多くは、過去の合格実績とそのために小学生からどのような学習をしてきたかを分析し、将来の受験に向けた学力づくりに力を入れています。
安さを優先して失敗したケース3つ
安さを優先して失敗したケースを紹介します。お子さまに合った塾選びをしないと、お子さまだけでなく、保護者の方への負担も大きくかかってきます。
安い塾に通ったら先生が大学生で難しい問題を即答できなかった
小学6年生のAさんは週1回、埼玉県内の個別指導塾に通っています。大学生が代わる代わる指導してくれる塾で、安さにつられて通う生徒も多くいました。いつも楽しい雰囲気だったのですが、ある大学生の教師に質問したところ、「今やっている問題以外のことは答えない」と拒絶されました。別の生徒が質問に行ったときも即答できず、毎回必ず「次の時間までにやっておく」と約束しては忘れたまま、放置されています。
公式サイトに提示された料金を信じて入塾したら2倍以上お金がかかった
小学5年生のBさんママは、中学受験対策として埼玉県内の有名大手塾に通わさせようと思い、公式サイトで料金を確認したところ、続けられそうな金額だったので入塾しました。ところがサイトに書かれてあったのは月額の授業料だけで、入塾費、管理費、教材費などが必要で、合計すると2倍以上お金がかかることが分かりました。始めたばかりなので、このまま辞めると損をする気がして続けているのですが、パート代の半分が塾費用に消えています。
引っ越しを機に同じ塾の違う校舎に入塾したけど授業が物足りない
小学5年生のCさんは、とある塾に通っていて、そこでの先生や授業、金額に大変満足していました。しかし、お父さんの転勤で引っ越しすることになり、引っ越し先にも同じ塾があったのでそこに通うことにしましたが、前の先生と比べて教え方が良くなくあまり元気もない授業内容でした。あとでわかったことですが、フランチャイズの塾だったようで、先生の研修が一貫されてないのが原因だったのかなと個人的に思っています。
W早稲田ゼミとは
W早稲田ゼミは埼玉・群馬・栃木県で小学校2年生~を対象にした学習塾です。全校で約50校舎を展開しています。
どんな生徒にも「わかる」「楽しい」「成績UP」を実感できるよう、厳しい研修を受けた教師が授業を行っています。中でも算数の授業は教師とアシスタント講師の3名体制で実施。一人ひとりの質問に答える形式で、きめ細やかな個別指導で、取り残される子を出しません。
生徒一人あたりの無料補習時間は、年間平均120時間。教師が必要と判断した時、生徒から要望がある時、できるまで、わかるまで、何時間でも無料で補習を組むのも魅力です。学力向上のための条件が揃っています。
テスト対策、内申点対策、受験対策等、自信があります。
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