勉強しようと思ってもなかなか続かない原因のひとつに、無理な勉強の計画の立て方だったり、無計画のまま勉強していたりするというものがあります。勉強の計画をしっかりと立てることで効率的になるのです。
本記事では、勉強計画を立てるメリットと具体的な立て方、コツや注意点を解説します。
目次(クリックで開閉)
・勉強の計画を立てるメリット4選
┗時間単位でやるべきことを整理できる
┗目標達成への筋道がわかる
┗勉強習慣が身に着きやすくなる
┗計画を達成するごとに達成感を得やすくなる
・勉強の計画の立て方&実践方法
┗具体的な目標を設定する
┗1日で進めたい勉強量を決める
┗まずは3日間実践する
┗改善した勉強計画を実践する
・勉強計画の立て方のコツ7選
┗無理のないスケジュールを作る
┗調整日や勉強しない日を作る
┗優先順位をつける
┗できることにフォーカスして作る
┗復習日を作る
┗はじめのうちは手書きで作る
┗誰かにアドバイスをもらう
・勉強計画の効率的な使い方2選
┗集中力を削ぐものを避ける
┗習慣化できるまで見えるところに計画表を置いておく
勉強の計画を立てるメリット4選
勉強は、テスト前だけではなく普段から計画を立てて行うことで、思い付きで勉強をしているだけでは頭に入ってこなかったことや続かなかったモチベーションが大きく変わるかもしれません。
勉強計画を立てると得られるメリットはいくつもありますが、その中でも特に大きなものを4つ紹介します。
時間単位でやるべきことを整理できる
勉強計画を立てる最大のメリットは、時間単位でやるべきことを整理できる点です。無計画のまま勉強をしていると、終わりの時間が設定されていないため、いつまで経っても同じ科目ばかり勉強しているという事態になりかねません。
勉強の計画を立てると、何時から何時はどの科目に取り組めばいいかわかりやすくなります。終わりがわかっているため適度な緊張や負荷がかかるため、メリハリのある勉強ができるようになるでしょう。何に取り組めばいいか明確になっているため目標がわかりやすく、モチベーション向上にもつながります。
目標達成への筋道がわかる
テストや入試などの大事な日に向けて、何をクリアしていけばいいのかがわかるようになるのも勉強計画を立てるメリットです。テストや入試が近づくにつれて、不安や焦りを感じてしまう人も多いかもしれませんが、計画を立てておけばこのような焦りを軽減できるでしょう。
また、テストで点数を取るために必要な勉強の内容や範囲にも焦ることなく対応できるため、落ち着いて目標達成への筋道を見出すことができます。目標達成のためにどんな勉強が必要なのかを逆算できるようになるのは、計画を立てるからこそ得られるメリットと言えます。
勉強習慣が身に着きやすくなる
事前に勉強計画を立てることで、その時になって勉強の内容を考える必要がなくなるため、決まった時間に机に向かいやすくなるのです。
計画を事前に立てておく必要はありますが、一度立ててしまえばその計画に沿って勉強すればよいため、勉強の習慣化ができます。毎日の目標ができることで、普段は勉強に身が入らないという人も勉強できるようになる可能性が高いでしょう。
計画を達成するごとに達成感を得やすくなる
特に長期の勉強が必要な受験の場合、無計画だと毎日の勉強が流れ作業のようになってしまう人も少なくありません。
一方で勉強計画を立てておくと、1日ごとに立てた目標が達成できているかを確認することができます。できた内容を目視で確認できるようになるため達成感が得られ、翌日の勉強へのモチベーションにもつながるでしょう。ゲームのようにひとつひとつクリアしていくことが好きな人には、大きな効果が期待できます。
勉強の計画の立て方&実践方法
勉強の計画は、基本的に短・長期的に立てるものです。しかし、どのように計画を立てればいいのか、立て方がわからない人もいます。勉強計画を立てて実践に移すには、次の手順で目標を立てると良いでしょう。
- 具体的な目標を設定する
- 1日で進めたい勉強量を決める
- まずは3日間実施する
- 改善した勉強計画を実践する
この勉強方法は、1週間・1ヶ月、もしくはそれ以上の期間の勉強計画の立て方でも応用できます。詳しく見ていきましょう。
具体的な目標を設定する
まずは目標を設定しましょう。設定する目標は大きく2つです。
- 最終(長期)目標:志望校合格や成績オール5など、一番大きな目標
- 短期目標:1日〇ページ、いつまでに問題集を終わらせるなどの日々の単位の目標
順番は最終(長期)目標を決めてから、短期目標を設定することです。目標を設定していないままでは勉強のモチベーションが高まらないのはもちろん、短期目標もボヤっとしたものになってしまいます。
なお、最終目標は全科目共通でも構いませんが、具体的な目標は科目ごとに変わってくると思います。短期目標の詳細は次章で解説します。
1日で進めたい勉強量を決める
短期目標を設定する際は、最終目標から逆算して、1週間・1日単位で進めたい勉強量を決める必要があります。まずは1週間で進めたい勉強量を明確にし、その後1日単位の目標に落とし込むと良いでしょう。例えば、定期テストに向けて目標を立てる場合、次のような立て方になります。
- 最終目標:テストで80点を取る
- 1週間目標:問題集を1周させる
- 1日目標:1日5ページを終わらせる
まずは3日間実践する
立てた目標を実践します。と言っても1日で終わらせたり、1週間立て続けに計画を実践したりしていくのではなく、まずは3日間実践することが重要です。計画を立てた段階で決めた開始時間と終了時間、実施する勉強量を終わらせるようにしましょう。
3日経過したら、振り返りを行います。当初立てた計画通りに勉強ができていなかったとしても、気にする必要はありません。失敗したり、うまくいかなかったりした原因は何なのかを洗い出して、その理由をメモやノートにまとめておくようにしてください。失敗した項目は、改善の余地がある項目です。計画を立てた当初は思いもしなかった障害や時間管理の甘さが見えてくるでしょう。
改善した勉強計画を実践する
振り返りをした後は、再度計画の見直しを行います。最初の3日間で見えてきた反省点や改善点を計画の中に含める、抜本的に変えるなどの改善をしてさらに3日間実践して振り返りを行うという繰り返しです。
時間はかかりますが、以外にも自分の勉強計画が思い通りに進まない、あるいは計画にゆとりがあるなどの現象は珍しくありません。その状態のまま計画を実行し続けると、不完全燃焼になってしまったり、流れ作業になってしまったりする可能性があります。効率的な勉強をするには、トライ&エラーで計画を改善し、都度計画を見直すことが重要です。
勉強計画の立て方のコツ7選
効率的な勉強をしていくためには、いくつかのコツがあります。塾が提示する勉強計画などは、多くの生徒が実践して効果を上げてきた勉強計画を立てるためのコツが存分に含まれています。では、自分で勉強計画を立てるときに意識すべきコツは何なのでしょうか。7つのポイントを解説します。
無理のないスケジュールを作る
立案した勉強計画がうまくいかない理由として挙げられるのが、無理なスケジュールを立てているというものです。勉強の予定を詰め込んでいたり、睡眠時間や休憩時間を削ってスケジュールを組んでいたりすると、実践するにもモチベーションが上がらずに終わってしまう可能性があります。
10分間の休憩時間や曜日による科目の指定など、無理のないスケジュールを作ることが勉強計画を立てるためのコツです。明らかに時間が余るような計画はダメですが、多少余裕を持った勉強計画を立てるようにすると良いでしょう。
調整日や勉強しない日を作る
いざ計画を立てても、トラブルや体調不良などで実践できない日が出てくることでしょう。計画通りにいかず焦る事態を避けるため、勉強計画の中には調整日を設けることをお勧めします。軌道修正できる時間や日にちを作ることで、万が一計画がうまくいかなくても、挽回することができるためです。週に1日は調整日を作っておくと、こまめな調整ができるようになります。
また、勉強することばかりに思考が行きがちですが、モチベーション維持のために勉強しない日や時間を作るのもお勧めです。勉強をするためには、心身ともに万全な状態でいることが先決です。勉強せずに休む日を設けておくと、疲れた体を休めることができ、モチベーションを維持できるようにもなります。毎日勉強することも大事ですが、時には休息の日を設けたほうが良いでしょう。
優先順位をつける
勉強計画を立てるうえで重要なポイントのひとつに、優先順位をつけることがあります。毎週同じような計画を実践していたとしても、その時々で優先順位が異なるケースはよくあることです。その日に取り組む勉強のうち、特に優先順位が高いものは何かを整理して進めるようにしましょう。
また、日によって得意科目を優先する日と苦手科目の優先度を上げる日を作るのもお勧めです。このようにメリハリをつけることで、学習効率はさらに高くなるでしょう。毎日同じ要領で実践しないためにも、優先順位を決めて計画に落とし込むようにしてください。学習計画表を紙に書いておくのも有効です。
できることにフォーカスして作る
完璧主義な人が陥りがちな失敗としてよく引き合いに出るのが、やることにばかりフォーカスしてしまって計画が続かないケースです。計画段階であれこれ詰め込んでも、改善の段階で修正できれば良いのですが、完璧主義の人の場合は意地でもその計画を実行しようとしてしまいます。その結果、うまくいかない日が続いてしまい、モチベーション低下につながる場合も少なくありません。
大事なことは、やることではなくできることに焦点を合わせることです。特に苦手科目に関しては、自分ができることを計画に入れたほうが無理のない計画を立てられます。やること・やるべきことも重要ですが、詰め込みすぎたスケジュールにしないようにすることも大切です。
復習日を作る
勉強計画と聞くと、次々進めていくイメージを持ちがちですが、計画の中には必ず復習する日を設けましょう。勉強した内容が1回で定着するのは稀であり、基本的には繰り返し勉強することで定着するものです。毎日の勉強を行う上で、それまで勉強していた内容が覚えられているかを確認するためにも、復習日を設定するようにしてください。
お勧めは1週間に1日の復習日です。敢えて復習日としなくても調整日の中で復習するのも良いでしょう。理解度を測り、テストや入試で結果を出すためにも必要なポイントです。
はじめのうちは手書きで作る
最近はスケジュールを入力できるアプリなどもありますが、最初は手書きで作ることをお勧めします。手書きの勉強計画表を作ることで五感が刺激され、書いたことが脳内に残りやすいためです。
修正する際も、手書きで修正することをお勧めします。勉強習慣が身に着いてきたらアプリで管理するのもありですが、まずは自分の手を動かして、手作りの計画表を作って計画を実践すると良いでしょう。
誰かにアドバイスをもらう
自分に合った勉強計画が立てられないという人は、第三者からのアドバイスをもらうことも視野に入れましょう。具体的には学校の先生や塾の教師ですが、学校の先生の場合、限られた時間の中でしか対応してもらえないケースも珍しくありません。
塾や予備校の教師であれば、時間を取って最適な勉強計画のアドバイスをくれるでしょう。最終的に自分の計画に落とし込むのは自分自身ですが、何人もの生徒を見てきて、効果的な勉強計画の立て方を知っているはずです。ぜひアドバイスをもらって、自分に適した勉強計画を立てるようにしましょう。
勉強計画の効率的な使い方2選
いずれも効率的な勉強を計画して実践するためには重要なものであるため、しっかり意識してください。
集中力を削ぐものを避ける
計画の立て方に従って勉強計画を立てても、集中できない環境で実践しても計画通りに終わらないということになりかねません。勉強するときは、計画の有無にかかわらず、周辺から集中力を削ぐものを避けるようにしましょう。
具体的にはスマートフォンやゲーム、漫画です。ついつい時間を費やしてしまうこれらの要素を隠したり親に預けたりして、勉強中の自分から見えないところに置いておくようにしましょう。
習慣化できるまで見えるところに計画表を置いておく
作成した計画は紙などに書き起こし、習慣化できるまでは見えるところに置いておくと良いでしょう。部屋の壁面や勉強机の上など、普段からよく目を向ける場所に置いておくと、計画を実行しやすくなります。
どうしてもスマートフォンなどで管理する場合は、勉強開始の数分前にアラームを鳴らすなどの対処をすると良いでしょう。時間が来たら勉強机に向かう、勉強する姿勢を作れる状況に身をおくことも、勉強の計画を立てる目的のひとつです。
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