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学習コラム

大学の志望校の決め方と決めた後にやることを知って合格を目指そう!(2023年最新)

大学受験の志望校の選び方

大学受験は、基本的に全国どこの大学でも志望校に設定できます。文部科学省が発表した「令和4年度学校基本調査」によると、日本国内の大学の総数は、2022年時点で790校あるとされています。その中で、志望校を決めるのに悩んでしまっている人もいるでしょう。

本記事では、大学受験での志望校の決め方と情報収集方法、志望校を選ぶ際の注意点を解説します。また、志望校を決める時期についても解説します。ぜひ参考にしてください。

目次(クリックで開閉)

・大学受験の志望校を決定する「5つのポイント」
 ┗①大学卒業後の進路・就職実績
 ┗②大学で学びたい内容や教授の研究テーマ
 ┗③志望校の立地や通学距離
 ┗④志望校の学費や奨学金などの費用面
 ┗⑤志望校のアドミッションポリシー・留学制度
・大学の志望校選びのための情報収集方法
 ┗志望校のオープンキャンパスへの参加
 ┗先輩や高校・塾の先生からの聞き込み
 ┗志望校に関するインターネットやSNSの投稿
・志望校を決める際の注意点
 ┗偏差値だけで決めない
 ┗友人の有無や先生の勧めだけで決めない
 ┗知名度やブランドイメージだけで決めない
・大学の志望校を決めるタイミング
・大学の志望校を決めた後にすること
 ┗志望校合格に向けた勉強計画立てる
 ┗大学受験の具体的な勉強方法を決める
 ┗必要に応じて志望校の最新情報をキャッチする

大学受験の志望校を決定する「5つのポイント」

受験する大学を決める際には、以下の5つのポイントが大切です。

  • 大学卒業後の進路・就職実績
  • 大学で学びたい内容や教授の研究テーマ
  • 志望校の立地や通学距離
  • 志望校の学費や奨学金などの費用面
  • 志望校のアドミッションポリシー・留学制度

志望する大学を決定するうえで、何を重視するかは人によって異なります。そのため、上記の5つのポイントをすべて意識する必要はありません。しかし、何か一つでもこだわるポイントがなければ、志望校が決まらず受験を迎えてしまう可能性もあります。自身が大学生活に何を望んでいるのかを明確にして、志望校を選ぶようにしてください。

①大学卒業後の進路・就職実績

大学は社会に出る前に通う最後の学校でもあります。目標とする業界や会社がある場合は、それらの進路に進んでいる就職実績を確認しておくといいでしょう。確認する際は学部・学科ごとに確認するように意識すれば、より受験する大学を決めやすくなります。

また、大学卒業後に大学院への進学を検討している場合も同様に進路実績を確認するようにしてください。目指す大学院への進学実績があると、大学側にも大学院進学に関するノウハウがあるため、大学院入試で有利になる可能性があります。

同時に目を向けたいのが就活サポートの内容です。いつ始まってどのようなことを行うのかをチェックし、丁寧に支援してくれる大学を選ぶのがおすすめです。オープンキャンパスの際に就職課やキャリアセンターなどに足を運び、掲示板に掲載されている求人票などを見てみるのもいいかもしれません。

②大学で学びたい内容や教授の研究テーマ

大学は高校と異なり、自分自身が専門分野として学びたい領域の勉強をするところです。少なくとも4年間は同じ分野の勉強を続けることになるため、大学で学びたい内容を明確にするようにしましょう。

ポイントは、大学ごとの特色を見極めることです。例えば文学部とひと口に言っても、日本文学に強い場合や歴史学に特化している場合もあります。大まかな括りで大学や学部・学科を決めるのではなく、できるだけ細かく勉強したい内容を決めて大学を選ぶようにしてください。

また、教授の研究テーマやシラバスの確認をしておくのもお勧めです。教授によって専門分野が異なるため、授業で扱う内容もそれに応じて変化します。教授の研究テーマは大学のホームページなどに掲載されている場合が殆どのため、事前に確認しておくようにしましょう。

③志望校の立地や通学距離

特に自宅から通学する場合は、立地や通学距離を意識して選ぶことも重要です。自宅から大学までどのような手段で通学するのか、交通費や通学時間はどの程度かかるのかを知ると、自宅からでも通える大学を明確にできます。

大学によっては自家用車やバイクでの通学を認めている場合もあり、それらも加味して選択するようにしましょう。大学は最低でも4年間通うことになるため、無理なく通い続けられる大学を選択するのがベストです。

大学の周囲の環境も考慮するようにしてください。町の中心部にキャンパスがある大学もあれば、郊外の自然豊かな場所にある場合もあり、実にさまざまです。特にフィールドワークがある学部・学科を希望する場合は、大学で学ぶ内容にも直結する問題になりかねません。大学の立地もよく検討してから志望校を選ぶようにしてください。

④志望校の学費や奨学金などの費用面

大学に通うには、多額の費用がかかります。国公立か私立かによっても異なりますが、学部・学科によっても大きく差が開くケースも珍しくありません。年間の授業料などの費用は大学のパンフレットなどに記載されているため、必ず確認するようにしましょう。そしてアルバイトをする必要があるかどうかも併せて確認しておいてください。大まかな学費については「大学までにかかる教育費の総額を公立と私立別にシミュレーションして解説!(2023年最新)」で解説しています。

場合によっては奨学金を借りる必要がある人もいるかもしれません。企業や自治体、NPO団体が設けている奨学金以外にも、大学が独自で奨学金制度を作っている場合もあります。こちらの情報もパンフレットやホームページ、オープンキャンパスで入手できるため、必ず集めるようにしましょう。

なお、奨学金には返済が不要な給付型と、返済が必要な貸与型の2種類があります。給付型は成績基準や面接での選考で決められる場合もあるため、事前に確認しておくことをお勧めします。また、貸与型には無利子のものと有利子のものの2種類があります。こちらも併せて確認しておくようにしてください。

⑤志望校のアドミッションポリシー・留学制度

大学は、大学の教育理念についてまとめたアドミッションポリシーを公開しています。また、アドミッションポリシーをカリキュラムに落とし込んだカリキュラムポリシー、実現するための具体的な方法をまとめたディプロマポリシーも公開しています。大学全体の教育方針をまとめたものであり、これを読み込んで志望校を選ぶのもいいでしょう。

関連する内容として、留学制度や姉妹校も調べておくと良いかもしれません。特に将来外国で仕事をしたい、外国語を使って活躍したいと考えている人は、留学先などの情報や制度の詳細を比較して自分に適した大学を決定できます。

アドミッションポリシーは、大学入試の受験科目や配点にも深く関係しているため、ぜひ一度読み込むことをお勧めします。文章自体は難しい表現が多いものの、読み解くことでどんな生徒を育てたいのかがわかるため、自分が思い描く将来像と合致しているかを確認してください。

大学の志望校選びのための情報収集方法

志望校の決め方を紹介してきましたが、最終的に志望校を決めるためには情報収集が必須です。いくつかの方法がありますが、いずれの方法にもメリット・デメリットがある点を忘れてははいけません。志望校を決める際の情報について詳しく見ていきましょう。

志望校のオープンキャンパスへの参加

大学に関する情報を集めたり、志望校を決定したりする前に必ずしておきたいのがオープンキャンパスに参加することです。実際に大学の敷地内を見学できたり、体験授業や相談会が開かれていたりすることが多く、自身が通うイメージを持ちやすくなります。興味を持っている学部・学科の体験授業などは、積極的に参加するようにしましょう。

遠方の大学を受験する場合はその分の旅費や交通費がかかりますが、仮に下宿して生活する環境を自分の目で見られます。ぜひ一度はオープンキャンパスに足を運ぶようにしてみてください。

ちなみに、推薦入試や総合選抜型入試(旧AO入試)を検討している人は、高3の春までにはオープンキャンパスに行く必要があるかもしれません。各入試に関する情報がもらえるのはもちろん、特定の会の説明会に参加しなければ受験資格がもらえなくなる可能性があるためです。詳しくは入試要項に記載されているため、推薦入試・総合選抜型入試での受験を検討している場合は早い段階で確認するようにしてください。

先輩や高校・塾の先生からの聞き込み

知り合いに受験を考えている大学に通っている先輩がいる場合は、時間を作ってもらって大学に関する情報を聞いておくのも有効です。可能であれば受験する学部・学科に在籍している先輩から話を聞くのがベストですが、難しい場合は受験を検討している大学に通っている先輩でもいいでしょう。大学の雰囲気やカリキュラムなどについて尋ねてみてください。

一方で、先輩の持っている情報は、その先輩の主観である場合がほとんどです。すべてを鵜呑みにするのではなく、最終的にはオープンキャンパスや大学紹介の資料とも情報を照らし合わせて決めるようにしましょう。

また、高校や塾の先生に相談して情報を聞くのもひとつの方法です。特に受験に関する情報は、先生たちに質問すると的確な対策方法などが判明します。大学の雰囲気やカリキュラムに関しては自分で集める必要がありますが、受験情報については先生たちに時間をもらってどのような対策をすればいいかを質問してみてください。

志望校に関するインターネットやSNSの投稿

インターネットの口コミサイトや受験情報をまとめたサイト、SNS上にある大学の口コミや公式アカウントから情報を得られます。受験生や在籍している学生、卒業生が自由に本音で書き込めるため、公式が発表している情報よりもイメージしやすい情報を得られるかもしれません。

一方で、書き込まれている情報がすべて正しいわけではない点に注意する必要があります。特に口コミは投稿者の主観でしかないため、それだけを参考に志望校を決定するのは危険です。中には評判を落とすためにわざと悪い点にしか言及していないものもあるため、情報を取捨選択できる能力が必要になります。

あわせて気を付けたいのが、公開されている情報がいつのものなのかを確認することです。インターネット上の情報の中にはかなり古いものがあり、現在の状況とは大きく異なる場合があります。先輩からの聞き込みと同じく、最後はオープンキャンパスや大学が配布している資料や説明会で情報の正誤を確認するようにしてください。

志望校を決める際の注意点

志望する大学の決め方で、やってはいけない方法があります。以下の4つのポイントに注意して、志望校を決めるようにしてください。

  • 偏差値だけで決めない
  • 友人の有無や先生の勧めだけで決めない
  • 知名度やブランドイメージだけで決めない
  • 学びたいことがあやふやな状態で決めない

偏差値だけで決めない

偏差値がちょうどいいという理由だけで志望校を決めることは避けましょう。受験にあたって志望校の決定は重要ではありますし、大学受験のひとつの目安にはなります。しかし、それだけが志望校決定の要素にはならなりません。偏差値はあくまでも志望校を決めるときの参考材料にし、学びたいことや将来の夢から志望校を決めるようにしてください。

友人の有無や先生の勧めだけで決めない

周囲の友人が志望校に設定した大学を志望校にするのも避けましょう。友人にとっては学びたいことや環境などが適している可能性がありますが、あなたにとって最適な大学とは限りません。

また、学校や塾の先生が勧めたからという理由だけで志望校を決めるのもNGです。あなたの希望や学力に適している大学をいくつか紹介してくれますが、それが最適解とは限りません。先生の勧めはあくまでも参考程度にし、自分自身で情報を集めて志望校を決めるようにしましょう。

知名度やブランドイメージだけで決めない

大学の知名度やブランドイメージだけで志望校を決定してはいけません。名前が通った大学に魅力を感じる人は少なくありませんが、その大学が自分に適しているとは限らないでしょう。卒業後の就職状況や学ぶ内容を第一優先にして決定するようにしてください、

大学の志望校を決めるタイミング

ここまで大学受験における志望校の決め方について触れてきましたが、そもそも志望校はどの段階で決めておくのが良いのでしょうか。明確な正解はありませんが、一般的には高3の1学期中と言われています。

資料を集めたり、インターネットで調べたりするのは早めに開始しても問題ありません。また、推薦入試や総合選抜型入試など、一般入試とは異なる方法で受験する場合は高2の2学期中には決めておきたいところです。

尚、志望校の最終決定は共通テストの後になります。それまでは模試の判定などの不確定要素で志望校を判断していましたが、共通テスト後であればどの大学に出願可能かが明確になるためです。国公立・私立含め、すべり止めも併せて最終決定する時期になりますが、共通テスト後になんとなく決定するのではなく、事前に志望校を決めておいた方が勉強のモチベーションにもつながります。

大学の志望校を決めた後にすること

志望校を決めた後は、合格に向けて受験勉強に取り組むのみです。しかし、やみくもに勉強をしてるだけでは、合格には近づけません。志望校合格を本気で目指すのであれば、次の3点を意識して合格を目指しましょう。

  • 志望校合格に向けた勉強計画を立てる
  • 大学受験の具体的な勉強方法を決める
  • 必要に応じて志望校の最新情報をキャッチする

それぞれの項目について詳しく解説してます。

志望校合格に向けた勉強計画立てる

志望校に合格するためには、勉強時間の確保も必要ですが、それと同時に勉強計画の立案も重要になります。時間だけ決めてひたすら問題を解き続けるのも悪くありませんが、曜日や時間によって勉強内容を決めておくことで、計画的に受験勉強を進められるようになります。

例えば、受験科目が3科目の場合と8科目の場合では、同じ勉強時間を確保してもそれぞれにあてられる時間は変わってくるでしょう。苦手科目や重点的に対策が必要な科目については時間を多くとるなどの計画を立てて勉強するようにしてください。

大学受験の具体的な勉強方法を決める

特に私立大学の一般入試や国公立大学の二次試験は、大学によって出題傾向が異なります。志望校の出題傾向に合わせた勉強を行うことで、合格に近づくことができるでしょう。また、苦手な科目の中でも何を克服するのが合格への近道なのかを明確にしておけば、より具体的な勉強方法を決定できます。

具体的に勉強方法を決めるには、学校や塾の先生にアドバイスを求めるのが近道です。自分で過去問を研究するのもありですが、長年の進路指導で出題傾向を理解している先生から情報を仕入れたほうが、自分で分析するよりも正確な対策になるでしょう。推薦入試やAO入試も同様であるため、受験のプロから情報を得ることも覚えておくと良いかもしれません。

必要に応じて志望校の最新情報をキャッチする

大学入試での問題の出題傾向は、年度によって変更される場合があります。小さなものから、受験勉強に影響を与えるくらい大きな変更までさまざまですが、それらの情報を随時追いかけておくことも重要です。

入試問題の変更に関しては、入試当日まで公表されない場合もあります。一方で、オープンキャンパスなどで問題構成の一部変更を事前に教えてくれる大学もあるため、情報を追いかけておいて損はないでしょう。学校や塾の先生からも情報を集められるようにしておき、受験の際に焦ることがないように準備しておくのがおすすめです。

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